この記事をまとめると
■レクサスが関係者向けに「SENSES−五感で感じるLEXUS体験」を開催
■最新技術や新しいレクサスの試みを全身で体感できる内容であった
■ミシュラン2つ星のレストランとコラボしたスイーツなども振る舞われた
レクサスがユニークな体験会を開催
10月1日に都内で開催された、レクサスの今後の方向性を示す報道関係者向けイベント「SENSES−五感で感じるLEXUS体験」。
そこでは、BEV(バッテリー式電気自動車)専用ミドルラージSUV「RZ」の大幅改良モデルと、4月に世界初公開された新型8代目となるミドルラージFFセダン「ES」を日本初公開。また両車に採用予定の、ユーザーの五感(=SENSES)を刺激する新技術の体験コーナーが設けられた。
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WEB CARTOPとしてとくに注目したいのはやはり、新型RZの新たなスポーティグレード「RZ550e“F SPORT”」に搭載される、「ステアバイワイヤ」と「インタラクティブマニュアルドライブ」(IMD)だろう。
「ステアバイワイヤ」は、車速連動型の可変ギヤレシオ機構を採用し、低速域ではステアリングギヤ比を低くすることで、左右操舵角を最大約200度に低減。交差点の左折でもステアリングのもち替えを不要とし、角形ステアリングの採用を可能にした。
また、ステアリングとタイヤが機械的に接続されなくなることで、ドライバーに伝えるステアリングインフォメーションの取捨選択が可能になることも、大きなポイントだろう。
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路面の凹凸によってタイヤが受ける力の増減を、ステアリングコントロールアクチュエーター(SCA)が検知。ブレーキのジャダーやワンダリングなどの不快な振動は遮断しつつ、路面との接地状態や、縁石などに当たった感触など、ドライバーに必要不可欠な手応えはステアリングトルクアクチュエーター(STA)が生成し伝えることで、自然な操作性とすっきりした操舵フィールを実現した……としている。
「インタラクティブマニュアルドライブ(IMD)」は、ドライバーの操作と車速に応じて、BEVながらエンジンとDTCが搭載されているかのようなサウンドとシフト操作、加減速と変速ショックを実現するという仮想体験技術。
これらは停車した状態ではあるものの、RZ550e“F SPORT”の実車に乗り、「トヨタテクニカルセンター下山」のテストコース内を走行する様子の映像を見て、仮想体験技術の仮想体験をすることができた。
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そこではタイトコーナーでも少ない舵角で旋回でき、かつV10エンジンを思わせる独特の倍音成分を含んだ軽やかなサウンドと、小気味よい変速レスポンスを楽しめるであろうことがうかがえた。
なお、IMDの開発エンジニアによれば、その仮想エンジン音は、特定のエンジンをサンプリングしてはいないのだとか。ただし、全レクサス車共通のルールに則って作られており、それがレクサスらしさの創出につながっているのだという。
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