この記事をまとめると
■2026年の全日本ラリー選手権第1戦「RALLY三河湾」が開幕
■ナンバーなしの改造車両を対象にした最高峰の「JN-1」が注目された
■GRヤリスRally2にスイッチした新井大輝選手が優勝
前年チャンピオンが早くも実力を見せつけた
2026年の全日本ラリー選手権が早くも開幕。2月27日〜3月1日、愛知県蒲郡市を拠点に第1戦「RALLY三河湾」が開催され、各クラスで激しいポジション争いが展開されていた。
なかでも、注目を集めていたのが、ナンバーなしの改造車両を対象にした最高峰のJN-1クラスだといえるだろう。同クラスではFIA規定モデルの“Rally2”および“R5”とJAF規定モデルの“JP4”が参戦可能で、開幕戦には10台がエントリー。車種バリエーションも多彩で、トヨタGRヤリスRally2を筆頭に、シュコダ・ファビアRS Rally2、シュコダ・ファビアR5といった国際規定モデルが参戦するほか、スバルWRX S4、トヨタGRヤリスの国内規定モデルも参戦していたのだが、このJN-1クラスで圧倒的なパフォーマンスを見せていたのが、2024年のチャンピオン、新井大輝選手だった。
シュコダ・ファビアR5画像はこちら
それまでのファビアR5からGRヤリスRally2へ主力モデルをスイッチした新井選手は、28日のレグ1から素晴らしい走りを披露。コ・ドライバーの坂井理崇選手とは大会の2週間前にコンビを結成したばかりで、事前のテストもサーキットだけで行われるなど、ほぼ“ぶっつけ本番”の状態だったが、新井選手は7回連続でSSベストをマークし、競技初日をトップでフィニッシュした。
翌1日のレグ2でも新井選手は計5回のSSウインを獲得し、リードを拡大。「いろんな方々のサポートで開幕戦を迎えられましたからね。リザルトで応えることができてほっとしました」と語るように新井選手が開幕戦を制覇した。
トヨタ GRヤリス Rally2画像はこちら
まさに開幕戦の三河湾は“新井劇場”と呼ぶにふさわしいほど、新井選手がトップ争いを支配していたのだが、「GRヤリスRally2は運転がしやすいですね。コ・ドライバーの坂井選手と初めてコンビを組んだので、まだペースを上げらませんでしたが、レグ2ではジオメトリーを変更するなど、セッティングを変更してクルマの動きを確認していました」と語るように、まだ手探り状態ながら、ニューマシンに対応していただけに2026年の全日本ラリー選手権では新井選手がJN-1クラスで主導権を握るに違いない。
もちろん、同じくGRヤリスRally2で2位入賞を果たすなど抜群の安定感を見せる勝田範彦選手、今大会は4位で表彰台を逃したものの、グラベルを得意とする奴田原文雄選手なども目の離せない存在だ。
トヨタ GRヤリス Rally2画像はこちら
さらに今大会で3位入賞を果たした鎌田卓麻選手、全日本における国際規定モデルの第一人者、福永修選手などシュコダ勢も上位争いに絡んでくることだろう。
このほか、2025年のMORIZO Challenge Cupでチャンピオンに輝き、2026年よりGRヤリスRally2でJN-1クラスへステップアップした若手ドライバー、大竹直生選手も抜群のスピードをもっているだけにマシンに慣れてきた後半戦ではトップ争いに食い込んでくるに違いない。
一方、国内規定モデルに目を向ければ、スバルWRX S4の新井敏弘選手もJN-1クラスには欠かせない存在だ。第2戦からはニューマシンにスイッチする予定となっているだけに、唯一のスバル勢としてJN-1クラスに挑む新井敏弘選手の動向にも注目したい。
スバル WRX S4画像はこちら
以上、簡単に2026年の全日本ラリー選手権におけるJN-1クラスの見どころについて触れてきたが、タイトル争いの構図は新井大輝選手を主軸にポイント争いが展開されることになりそうだ。
なお、ラリー三河湾における他のクラスの動向としては、トヨタGRヤリスを駆る小泉敏志選手がJN-3クラスを制したほか、JN-4クラスではトヨタGR86の山本悠太選手が開幕戦を制覇。さらにJN-5クラスではトヨタ・ヤリスを駆る松倉拓郎選手、JN-XクラスではトヨタRAV4 PHEVの天野智之選手が、それぞれ勝利を飾っている。
トヨタ RAV4 PHEV画像はこちら