この記事をまとめると
■ジャパンモビリティショー2025で展示されたミゼットXは大きな話題となった
■初代のミゼットは1957年に登場し安価な価格と高い信頼性から大ヒットとなった
■1996年には初代のコンセプトを受け継いだミゼットIIが販売されている
中小企業を支えた傑作軽トラック
ジャパンモビリティショー2025のダイハツブースにて、新たなシティコミューターのコンセプトモデルとして展示された「ミゼットX」。この元ネタとなるのはダイハツ初期の大ヒットモデルである「ミゼット」であることはいうまでもないのだが、初代ミゼットが登場したのは1957年とかなり昔の話となっているので、改めてミゼットの歴史を振り返ってみたい。
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前述したとおり1957年に登場した初代ミゼットは、当時高い需要を誇っていた軽自動車規格のオート三輪トラックとして市場に投入された。
当時の軽オート三輪は中小の新興メーカーや自動車メーカー以外の機械メーカーが多く参入しており、低価格ではあるものの、クオリティや販売・サービス網に不安の残るものが多かったのだが、そこにすでに普通車クラスのオート三輪を長らく手掛けてきたダイハツが参入したというワケだ。
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すでに実績があり、販売網も整備され、月賦(ローン)販売も可能となっていたダイハツ・ミゼットは、零細の個人商店であっても手が届き、高い信頼性のある軽オート三輪として瞬く間に人気車種となり、1972年まで販売が続けられるロングセラーモデルとなったのである。
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なお、1959年には軽四輪トラックである「くろがね ベビー」が登場し、あとを追うようにダイハツ ハイゼットやスバル サンバーも登場したことで、操縦安定性や快適性で劣る軽オート三輪市場は一気に縮小してしまったのだった。
その後、ミゼットのポジションはハイゼットが担う形となって長らく時が流れた1993年の東京モーターショーにて、4輪モデルに生まれ変わったミゼットIIが参考出展され、1996年4月から販売がスタート。
往年のミゼットの雰囲気を色濃く残すスタイルのミゼットIIは、当時の軽自動車枠よりも小さなサイズとなっており、当初はひとり乗り仕様のみのラインアップとなるなど、オリジナルのミゼットと同様に近距離の小口配送を主とした作りとなっていた。
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そして1997年1月には荷台部分に箱型の荷室を備えたバンタイプの「カーゴ」が追加されたほか、コラムATとすることで助手席を設定してふたり乗車を可能としたモデルも追加された。
このミゼットIIは2001年6月まで生産が続けられ、コンセプトモデルとして1995年の東京モーターショーに「ミゼットIII」が、1997年の東京モーターショーには「ミゼットIV」が参考出展されたが、いずれも市販化されることはなく、現在に至っている。
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果たして今回のジャパンモビリティショー2025に出展された「ミゼットX」は市販化にこぎつけることができるのだろうか。