この記事をまとめると
■2025年後半から日本国内市場に新型のEVが多数投入されている
■トヨタが「TEEMO(ティーモ)」という充電サービスを開始した
■全国のトヨタディーラーで利用できトヨタ車ユーザー以外も使える従量課金制のプランだ
現時点で最強!? トヨタが充電サービスにも乗り込んだ
ここ半年ほど、日本のEV業界が密かに盛り上がっているのは気のせいではないだろう。日産からは2025年10月に3代目のリーフが登場し、同じ時期にトヨタからはマイナーチェンジにより航続距離が伸びたにもかかわらず値下げに踏み切ったbZ4X、11月にはその姉妹車となるスバル・ソルテラが登場。
年が明けて2026年は本原稿執筆時までにスバルからトレイルシーカーが販売され、ホンダからは令和版ブルドッグといわれるおもしろ枠的存在のSuper-ONE、そしてトヨタからはトレイルシーカーの姉妹車となるbZ4Xツーリングが発売された。
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トレイルシーカーもbZ4Xツーリングも、ソルテラやbZ4Xをベースにリヤセクションを伸ばし、SUVとワゴンのいいとこ取りをしたようなモデルで、広い車内と長い航続距離が大きな武器だ。
これだけEVが矢継ぎ早に国内市場に投入されてくると、さすがにいままで知らんぷりしてたユーザーたちが興味をもつのも不思議ではない。実際、ディーラーでは乗り換えの商談でこれらのEVを候補に挙げる人が増えてきたという。EVは着実に市民権を得つつある。
しかし、EVを買うとなった場合1番の懸念事項はやはり充電問題だ。自宅で充電できる人であればいいが、集合住宅に住んでいる人は基本的に外で充電する必要がある。
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充電器の数は現在全国で約1万5000口(CHAdeMO)、テスラ規格のNACSが約1200口。これは、ほぼテスラ専用のNACSを除けば、全国のガソリンスタンド約2万7000店の半分強ほど。100V、もしくは200Vの普通充電も全国で約4万口強あるというが、少なくなったバッテリーを満充電に近い数値にもっていくと考えたら、これらではかなりの時間がかかるので実用的ではない。
これだけの数があれば問題ないという声も多いが、急速充電器は高速道路のSA/PA以外では同じ場所にそう何口もない。一方、ガソリンスタンドであれば、その店舗で何台も給油できる。被ったりしたら順番待ちは必至。壊れている場合は近隣の充電器へ移動を要する。しかも急速充電器といえど機械によって電圧が異なるので、出力が低く効率が悪いなんてことも。課題を挙げればいくらでも出てくるほど、この充電問題解決にはまだまだ障害が多い。
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そんな充電問題解決にメスを入れたのが、マルチパスウェイを掲げるトヨタだ。トヨタは、2025年10月9日より「TEEMO(ティーモ)」という充電サービスをスタートさせた。これはマイナーチェンジをした新生bZ4Xの販売日と同じ日である。
しかし、世の中にはこれでもか! というほどの充電サービスがあふれている。いまさら出てきた感のあるこの「TEEMO」、いったいどんな特徴があるのだろうか? トヨタモビリティ東京 BS小平前店でリポートしてきた。
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まずこの「TEEMO」だが、プランが2種類ある。
ひとつ目が「TEEMO会員」。こちらはトヨタのEVを所有するユーザーが登録できるプランとなっている。bZ4X、もしくはbZ4Xツーリングを購入して「TEEMO会員」になると、なんと1年間「TEEMO」を介した充電が無料という出血大サービス付きだ。もうひとつが「TEEMOライト会員」。こちらは他メーカーのEVオーナーが入れるプランとなっている。こちらには1年間充電無料などはない。
また、どちらも会員登録は無料で月額基本料などは一切なし。使ったぶんだけの従量課金制というシンプルな仕組みだ。なお、両会員における違いは料金設定にあり、以下のような料金体系となっている。
TEEMOの急速充電器とアプリ画面画像はこちら
⚫︎TEEMO会員
・50kW/分:40円
・100kW/分:60円
・150kW/分:80円
⚫︎TEEMOライト会員
・50kW/分:50円
・100kW/分:75円
・150kW/分:100円
1回30分が基本となっており、専用アプリを介して1時間前までの予約にも対応しているので、行くタイミングさえわかっていれば、予約をすることで充電待ちをする必要もない。もし行こうとして埋まっていても、アプリ内でほかの場所を探すこともできる。充電もアプリで機械のQRコードを読み取るだけで完了という手軽さ(有料でカード発行も可能)。
この料金設定だが、某社の類似サービスと比較すると、1分あたり5〜10円ほど安価である点も見逃せない。