日本車大好きな台湾だが……カスタムの盛り上がりはいまひとつ! 代わりに熱視線を浴びるは日本の「ヘリテージパーツ」だった

この記事をまとめると

■台湾ではトヨタが圧倒的なシェアを占めている

■アフターマーケット市場の盛り上がりは以前よりも落ち着いた雰囲気となった

■日本車フリークが注目するのは日本メーカーのヘリテージパーツだ

台湾のアフターマーケットは最近どうなの?

 日本では2026年も東京オートサロンや大阪オートメッセが無事終了し、どちらの会場にも連日、国内外から多くのクルマファンが集まった。

 こうしたアフターマーケットの盛り上がりは海外ではどうなのだろうか。今回は台湾の状況を見てみたい。

 台湾といえば、日本からの年間旅行客数が韓国に次いで第2位。台北などの大都市には、「サイゼリヤ」や「コメダ」といった日本人に馴染みの深い飲食チェーン店があるほか、さまざまな日本食が味わえるなど、日本とのつながりが強い。

 では、クルマではどうか。自動車市場全体を見ると、台湾の自動車市場規模は40万台レベル。つまり、日本の10分の1に満たない。生産と輸入の関係で見ると、台湾の国内生産車と海外からの輸入車が半分づつといった傾向がここ数年続いている状況だ。

 そうしたなか、シェアが大きいのはトヨタだ。タクシーを含めて「RAV4」を数多く街なかで見かける。トヨタは國瑞汽車を通じて1986年から台湾国内での車両製造を行っており、「カローラ」「カローラクロス」「ヴィオス」「タウンエース」「ヤリスクロス」等を生産している。そのほか、日産、ホンダ、マツダではSUVを中心に手堅い需要がある。ただし、自動車市場全体が伸びる兆候はいまのところなく、安定したマーケットという印象がある。

 一方で、アフターマーケット市場ではどうなのか。筆者は2000年代から定期的に台湾を取材してきたが、以前は日本車を中心にアフターマーケットがもっと盛り上がっていた印象がある。最近は、ちょっと大人しくなっているように思えるのだ。

 実際、今回取材した台湾最大級の二輪・四輪自動車部品見本市「TAIPEI AMPA」でも、アフター系パーツメーカーは出展しているものの、会場全体の雰囲気も大人しい。まあ、基本的には日本の自動車技術会の「人とくるまのテクノロジー展」といった雰囲気なので、東京オートサロンや大阪オートメッセのような本格的なチューニングの展示はないことも付け加えておきたい。

 こうした状況であるからこそ、筆者の知り合いの台湾の人たちも、日本を定期的に訪れて日本でのアフターマーケットの雰囲気を楽しんでいる。彼らが最近とくに気にしているのが、自動車メーカー各社が事業として力を入れ始めた「ヘリテージパーツ」ビジネスだ。

 台湾で古き良き時代の日本車を乗り続けている人たち、または中古車として購入している人たちにとって、メーカー正規部品が市場で流通することは大歓迎だ。ただし、台湾は右側通行・左ハンドルであり、インテリア部品の一部ではヘリテージパーツの準備がなされていない場合もある。


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桃田健史 MOMOTA KENJI

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