この記事をまとめると
■フェラーリ初の完全EV「ルーチェ」がローマで世界初公開された
■1050馬力・4モーター・5人乗りという歴代フェラーリ最大級の革新モデルとなっている
■元Appleのデザイナーによるスタイリングに賛否両論が巻き起こっている
ついに姿を現したフェラーリ初のEV「ルーチェ」
いい意味でも悪い意味でも、かつてこれほどまでにその姿が予想できず、初公開が待たれたフェラーリはなかったかもしれない。そして実際にその姿が公開されると、その衝撃度もこれまでのどのフェラーリよりも大きかったのではないだろうか。
2026年5月25日、ローマのチッタ・デッロ・スポルトにて、フェラーリが、ブランド初の完全電動モデルとなる「ルーチェ」を世界初披露したのだ。
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そんなルーチェの革新性を理解するために、まずはフェラーリが歩んできたGT性を重視したモデル、つまりは大人4人が快適に移動できるモデルを振り返っておきたい。
最初にフェラーリが実用性に取り組んだのが、2011年に登場した「FF」だ。4WD・4シーターのシューティングブレークという、それまでのフェラーリには存在しなかったコンセプトで話題を呼んだ。
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さらに2016年には、その進化版となるGTC4ルッソが登場。6.3リッターV12エンジンに後輪操舵を組み合わせ、快適性と運動性能をさらに高次元で両立した。しかし、そのシートレイアウトはあくまで2+2の範疇に留まっていた。
そして2022年に登場したのが「プロサングエ」だ。フェラーリが公式に「4ドアスポーツカー」と呼ぶことを選んだこのモデルは、6.5リッターV12・725馬力を搭載し、観音開きドアによる広大なキャビンを実現。
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4名それぞれに独立したシートを備え、アクティブサスペンション、4WSなどの最先端技術を惜しみなく投入。全長4973mm・ホイールベース3018mmという堂々たるボディで、「走れるラグジュアリーSUV」の理想形を示した。
だが、ルーチェはそこからさらに大きく一歩を踏み出している。電動プラットフォームならではの設計自由度を活かし、フェラーリとして初めて「4ドア・5シート」を実現したのだ。センタートンネルをなくしてバッテリーをフロアと後席下に一体化することで室内空間は劇的に拡大。FF・GTC4ルッソ・プロサングエがいずれも越えられなかった「5人乗り」という壁をいともたやすく突破した。
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全長5026mm・ホイールベース2961mmという堂々たるプロポーションを持ちながら、プロサングエ(全高1589mm)と比べても、全高1544mmと低く抑えることに成功しているのは、バッテリーをフロアに一体化した電動専用プラットフォームを採用していることが大きい。