世界一過酷なダカールラリーにフライドポテトのキッチンカーで参戦! しかもポテトを揚げた油も燃料に使うってガチで面白い (1/2ページ)

この記事をまとめると

■11度の参戦歴をもつベテランドライバーがキッチンカーでダカールラリーに出走

■キッチンカー仕様のランクルで完走するだけでなくポテトを提供してみせた

■廃食油を燃料化することで環境配慮も実現している

ベテランドライバーまさかの挑戦

 世界一過酷として知られるダカール・ラリーに、なんとキッチンカーで参戦と聞けば、おふざけにも程があると思いがち。ですが、その理由や背景にはなんとも胸アツなストーリーが隠されていました。ランクルをキッチンカーに仕立てたベテランドライバーは、なんと11回も参戦しており「昼はレーサー、夜は揚げ物屋」としてダカール・ラリーを盛り上げているのです。ラリーが好きってだけでは、到底真似のできない生きざまを探ってみましょう。

 フランス北部出身のエルベ・ディエールは、17歳でパン職人としてキャリアをスタートし、現在はフードトラック(移動販売車)の製造などを手がける実業家。フランスで大ヒットした映画『Welcome to the Sticks(邦題:ようこそ、シュティの国へ)』に登場するキッチンカー「Momo」の製作も彼の仕事として知られています。

 そんな彼のもうひとつの顔が、1985年の初参戦から通算11回の出場を誇る熱狂的なダカールレーサーというもの。創始者ティエリー・サビーヌが生きていたころ、もっとも過酷でもっともロマンに溢れていた「古き良きパリダカ」の時代を走り抜けてきたという筋金入りですね。

 当時のルートはパリをスタートし、アルジェリア、ニジェールなどを経てセネガルのダカールへ至る、総距離約1万4000キロにおよぶ地獄のような行程。参加した四輪・二輪・トラック計364台のうち、ゴールできたのはわずか81台(完走率22%)という、歴史に類を見ないサバイバルレースでした。

 エルベ氏の駆るランクル(BJ46)は、砂嵐やブッシュ、過酷なタイムオーバー(規定時間外完走)に苦しみながらも、根性でルートを走破。公式記録上は「タイムオーバー(Vehicule hors-temps)」扱い(総合70位相当)となりながらも、最後まで戦い抜くというランクルの伝説的なタフネスを証明した闘いだったといいます。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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