この記事をまとめると
■道路交通法上は軽車両に分類される自転車は原則として車道の左側を走行する必要がある
■クルマで自転車を追い越すときには十分な安全間隔の確保が必要だ
■自転車とクルマの双方が互いを理解し配慮することが安全な交通環境につながる
ドライバーに聞く「車道を走行する自転車対策」
令和8年4月1日より、自転車に対する大がかりな法改正が始まった。そのなかのひとつが、原則として「車道の左側」を通行する義務があるというものだ。自動車を運転するドライバーにとっては、それがもっとも大きなものだといえるだろう。
自転車は軽車両に分類されるため、歩道ではなく車道を走行するのはもっともな話。しかし、そんな自転車を自動車で追い越す際には、側方間隔の目安として少なくとも1m以上の間隔を空けなければならないとされる。追い越しによるはみ出し禁止を示す、センターラインが黄色実線の片側一車線道路では、自転車を追い越す行為はかなり難しくなってしまったのだ。
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もちろん、はみ出し禁止だからといってそれを頑なに守る必要はない。その理屈でいくと、路上駐車している車両がいれば追い越すことができず、道路は実質通行止め状態になってしまうからだ。だからこそ絶対に自転車を追い越すことができないというわけではないのだが、それでもその瞬間を警察に目撃されたなら、追越し方法によっては道路交通法違反に問われる可能性がある。それゆえに、シビアに感じざるをえないのである。
「自転車が車道を走り、かつ優先されるのは、もっともな話だと思います。でも、少しぐらいは自転車側にも気遣いが欲しいですよね。苦労して追い越した自転車が、信号待ちしているとまた前に入ってきたりするのでキリがない。それが続くと、いくら温厚なドライバーでもさすがにイラつきますよ」
「信号無視とか逆走したりする自転車に対しても自動車側が配慮しなければならないのは、正直どうかなと思います。この法改正で無法な自転車が減るとは、とうてい思えないですしね」
自動車を運転するドライバーからは、やはり自転車対策に悩まされているようだ。かくいう自転車乗りからも、気遣う言葉が漏れ聞こえてくる。
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「一方通行路とか、狭い道路を自転車で走るときは後方から来る自動車がものすごく気になります。自分がいる以上、自動車は追い越せないわけですから。だから、端に寄せて止まることが増えましたね。それを気遣いだと受け止めて挨拶してくれるドライバーもいるのですが、なかには邪魔だといわんばかりにアクセルを吹かして走り去るドライバーもいるし。とても安全な環境になったとは思えないかな」
大人のように自動車にも自転車にも乗るという人と、高校生のような自転車しか乗らないという人にも、大きな違いが存在する。自動車側の気もちがわからない人には、自動車のことを気遣えというほうが無茶だからだ。ならば、自動車側はどのような自転車対策を講じれば良いのだろうか。
「もっとも確実なのは、追い越せない場所での追い越しを諦めることなのでしょうね。それでも、後続車に圧力をかけられたりしますが。そのうち改善されていくとは思うので、いまは我慢するしかないのではないでしょうか」
諦めにも似た言葉を発する、自動車のドライバーたち。これで交通環境がよくなるとは到底思えないが、自転車の無法者ぶりが目に余る現代日本において、自転車に対する規制が強化されることには歓迎の声が上がっている。
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自動車に乗る側も、自転車に乗る側も。互いに周囲を配慮しつつ、安全で気もちのよい走行を心がけたいものである。