マレーシアの街中を観測したらプロトンの歴代「サガ」がわんさか! 40年前の初代モデルも現役なのはさすが「三菱車」ベースのタフさがあってこそ!!

この記事をまとめると

■マレーシアにはプロトンという自動車メーカーがある

■コンパクトセダン「サガ」はマレーシアで長年愛されているモデルだ

■かつての「サガ」は日本車ベースだったことから長もちするといわれている

古き良きクルマたちが街を快走するマレーシア

 マレーシアのメーカーのひとつがプロトンだ。とはいえ、2017年に中国ジーリー(吉利)傘下となっている。2017年以降に登場したモデルはジーリー車のバッジエンジニアリングモデルといってもいいモデルばかりとなっているなか、ジーリー傘下になる前に3代目がデビューしているコンパクトセダン「サガ」が最後のオリジナルプロトン車としてラインアップを続けている。

 2年ぶりにマレーシアの首都クアラルンプールを訪れたところ、2025年に大幅マイナーチェンジを実施した最新型サガが街を走っていた。エクステリアはなんとなくジーリー車風となり、インテリアではデジタル計器盤が新採用されるなど、まだまだ売り続けますよオーラ全開であった。

 サガの初代は1985年にプロトンが送り出した、マレーシアブランド車第1号となっている。業務提携していた三菱自動車が当時ラインアップしていた、2代目ミラージュ&2代目ランサーフィオーレがベースとなっていた。プロトンは1996年にイギリス・ロータスを買収する。2008年に23年ぶりにフルモデルチェンジした2代目は、ロータスとの共同開発エンジンが搭載されている。現行3代目がデビューした2016年には三菱自動車との提携および協業が解消されている。

 最新型にも驚かされたのだが、クアラルンプールではあらゆる世代の歴代サガをじつに多く見かけることができた。そのなかでも驚くほど初代を目にしたのである。最終型は終売から18年目に入っているのだが、新車として販売されてから30年ほど経過している初代の前期型も結構多く見かけることができた。

 見た目はかなりくたびれた様子となっているのは仕方ないとしても、蒸し暑いクアラルンプール市内で冷房を利かせて颯爽と走るその姿を見ると、日本車がベースとなっていることも大きく貢献しているのかと考えてしまった。

 それなら同世代の日本車もチラホラ見かけてもいいようなものだが、そこはマレーシア初の自国ブランド車という誇りのようなものがマレーシアの人にも広く浸透し、普段乗りで使っているものの、特別な思いをもって所有を続けている人も少なくないのだと感じた。

 ちなみに東南アジアでは昭和世代の日本車などを大切に乗っている人が多く、旧車文化という面では日本より深いものがあるようにも感じている。普段乗りでも頻繁に見かけたのだから、コレクターアイテムとして綺麗に保存している人も多いのではないかと、思わずにはいられなかった。

 少し前に中国出張の際、子どものころに父親が初めて買ったクルマがサンタナだったという設定で、大人になったその子どもが最新のVW(フォルクスワーゲン)車に乗っているというテレビCMを見たことがある。改革開放経済が始まったころに田舎から都会へ出てくると、すでにビジネスで成功した人が高級日本車に乗っていたので、成功した自分も高級日本車に乗るといった日系ブランドのテレビCMもあった。

 若い世代は別としても、新興国で人生を重ねてきた層にはまだまだクルマに対して、日本では昭和臭のするような特別な想いをもっている人は少なくないと感じている。自動車ショー会場で歴代モデルが展示してあると、数十年来の友人と久しぶりに再会したかのような笑顔で展示車に近寄り記念撮影する人も多い。

 クアラルンプール市内を走る初代プロトン・サガを見て、さまざまなことを考えてしまった。


この記事の画像ギャラリー

小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報