この記事をまとめると
■BYDのラッコが販売されてから2週間ほどが経過
■2週間で1000台以上の受注を受けたと発表された
■今後の販売台数の推移に注目だ
なにかと話題のEVがスタートダッシュを決めた
2025年のジャパンモビリティショーで、衝撃的な1台が発表された。それが、中国の自動車メーカーであるBYDが、わざわざ日本仕様として企画した軽EV、「RACCO(以下:ラッコ)」だ。海外製のクルマが日本の軽規格で販売された例はいくつかあるが、海外のメーカーが日本独自の軽自動車市場を決め打ちしてくるのは異例中の異例。しかも、軽自動車市場において激戦区であるスーパートール系で企画してきたのだから驚きだ。もっというと、現在の日本市場において同じカテゴリーに軽EVはラッコ以外存在せず、孤高の存在でもある。
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ちなみにラッコはあの動物のラッコからそのまま来ており、BYDお得意の海洋シリーズのうちのひとつ。ほかにもシーライオン(アシカ)やドルフィン(イルカ)というモデルもある。なお余談だが、ラッコはいまや水族館においても超貴重な生き物で、日本では三重県鳥羽市の鳥羽水族館にいる2頭しか見ることができないそうだ。かつては120頭くらいいたとか。言われてみれば、筆者もかつて何度か見たことある気がしている。
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さて、そんな話題の軽EVであるラッコだが、7月28日に正式販売がスタートしてから、現在までの約2週間でどれだけ売れたのだろうか? SNS上では一時、「発表から数日で5000台売れた!」という噂が出ていたが、これはウソだった様子。
では何台ほど売れたのか。BYDからの発表によれば、2週間で受注数が1000台を超えたという。公式発表曰く、これだけ話題性のあるクルマなだけあって、契約の有無はさておき、ディーラーに足を運んでクルマを見る人が増えたそうだ。ちなみに、軽EVのベストセラー、日産サクラに関しては、期間が若干異なるが、2022年7月のデビューから3週間で1万1000台を受注したそう。こう見ると、サクラは異例の大ヒットモデルといえそうだ。
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ラッコで一番売れているのは最上位グレードの「300プレミアム」でこれが80%、次が中間グレードの「300プラス」で14%、最後がエントリーモデルの「200」で6%という結果に。
購買層で見ると、新規購入という層が26.8%、入れ替えが35.7%、そして意外なことに増車が37.5%と一番多いそうで、なかなか面白い結果になっている。おそらく増車が多い背景には、月々2万円弱から乗ることができる、残価設定ローンが用意されていることも大きいだろう。車体価格も1番高いモデルで約250万円、そこに15万円程度だが、補助金が入ることも購入を後押ししている要素のひとつと考えられる。
また、「軽」でしかも「EV」というまだまだ発展途上な分野でありながら、使い勝手のいいスーパートール系、200〜300km前後の航続可能距離、維持費の安い軽自動車といった背景や、「試しに買ってみるか」というEVビギナーにとっては手を出しやすいパッケージも、絶妙なラインを突いているように見える。
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ちなみに自宅充電ができる環境の有無については、55.4%の人が「ある」と回答、43%の人が「ない」と答えている。なお、この件に関しては無回答が1.6%とのこと。
SNS上ではこのクルマについて、ダメな意味で凄まじいコメントが関係者たちに大量に寄せられているという、近年稀に見る大炎上っぷりであるが、ひとまずクルマに関しては政治的思想は抜きにして、気になる人はディーラーなどで触れてもらえば、その良し悪しもわかるはずだ(筆者はまだよく見ていないが……)。
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と、このように書くと「いくらもらっているんだ!?」とか「またヨイショ記事ですか」とか書かれてしまいそうだが(笑)。
ちなみに、よく「EVは燃える」といわれているが、総務省の発表によると令和5年中に全国で発生した車両火災は3521件だったという。このなかでどれほどEVがあったかは不明だが、おそらくEVで火災が起きたらいまのご時世、インターネット上は大騒ぎになるはずなので、ほぼなかったと見ていいだろう。筆者は、海外事情までは把握していないが、先日の大阪府で発生したEVバスの火災以外は、直近において国内におけるEV関連の火災は耳にしていない。
ひとまず、ラッコという可愛い名前に免じて、今回の海外メーカーの挑戦には大きな拍手を送りたい。一方で、今後の販売台数やリセールなど、買ったあとどうなるかは、この1000台とそのオーナーたちが、ラッコの命運を握っているといえそうだ。