0時の高速「深夜割引待ち渋滞」がこれで消滅! 「22時から5時」の時間で”走ったぶんだけ割引”でも「飛ばすのは意味ナシ」な新ルールの全容 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■高速道路の深夜料金割引の内容が変更される

■いままでは割引を待つ人たちで各地で渋滞が発生していた

■割引による条件が複雑になり移動速度も制限されることになる

もうすぐ高速料金の見直しが行われる予定だ

 高速道路を使った長距離移動では、出発時刻によって割引料金が適用されることがある。なかでもETCの深夜割引は、帰省や旅行だけでなく、夜間に長距離を走る物流事業者にとって重要な制度だ。一方、現行制度には割引開始を待つ多数の車両がインターチェンジ付近などで待機することをはじめ、いくつかの課題があり、その解消を目的に新ルールが計画されている。

 2026年8月現在、高速道路の深夜割引は現行ルールのままだ。2025年10月末には運用開始時期が「令和8年度以降」と示され、2026年3月には、走行履歴情報を作成し、還元額計算用機器へ連携するデータ連携機能の構築が完了したと発表された。ただし、その後もシステムの動作確認・検証が続いており、2026年8月現在、具体的な運用開始日はまだ発表されていない。

 しかし、いずれは新ルールが動き出す。そのとき料金はどう変わるのか。すでに発表されている中身から、見直しの狙い、最新の進捗、割引の中身の変化までを順に整理したい。

<0時待ちの滞留をなくすための見直し>

 現行の深夜割引は、ETC(自動料金収受システム)を搭載した全車種が対象で、0時から4時までにETCの無線通信で通行、つまりこの時間帯に料金所から入るか出れば、料金が30%引きになり、走行距離や適用回数の制限もない。対象はNEXCO(ネクスコ=東日本・中日本・西日本の高速道路会社)3社が管理する全国の高速道路などと、宮城県道路公社の仙台松島道路である。ただし対象外となる道路・区間もある。

 シンプルな制度だが、一定時間にETCで通行しさえすれば全区間割引が適用されるという制度が誤解と副作用を生んだ。割引適用を待って速度を落としたり、料金所付近で待機したりする車両が発生したのだ。別に「0時ちょうど」に料金所を通過する必要もないのだが、0時を待って料金所を通過しようと、多くの車両が直前で待機している。NEXCO東日本は制度見直しの背景として「割引適用待ちの車両の滞留などの課題を踏まえ」と説明している。この解消が新ルールの出発点だ。


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