この記事をまとめると
■新型パジェロのTシェイプランプやCピラーには機能が盛り込まれている
■上質なフィニッシュのインテリアは汚れにくさや衝突時の安全性まで考慮している
■背面スペアタイヤを廃止して室内と荷室の使い勝手を大幅に向上した
新型パジェロは「ワイルドさと上質さ」をどう両立したのか?
5年ぶりに復活を果たす新型パジェロが発表された。発表会場となった東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪国際館パミールのエントランス前には、歴代モデルの展示とともに4WDキットを持ち込んでの登坂デモンストレーションが行われるなど、三菱のハンパない気合いが感じられた。
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そんな発表会後には開発陣への質疑応答も行われ、デザインやパッケージ、走行性能などに込めた思いが語られた。従来型から大きく進化した新型では、パジェロらしさを残しながら現代的な価値をどう盛り込んだのかが明らかになっている。
TシェイプランプとCピラーに隠された「機能美」
まず、デザイン責任者の島津氏によれば、新型パジェロでは初代から続く「モダンさとオフロードの融合」を目指したという。たとえばヘッドライトは、Tシェイプの新しいアイコンを採用しながら、メインランプを奥へとセットバックして配置。悪路で外部からのダメージを受けにくい構造としている。
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さらに、初代や2代目パジェロを思わせるCピラーのデザインは単なる意匠ではない。内部に3列目用のエアコンダクトを配することで、3列目シートのヘッドクリアランスを拡大。足もとも深く掘り込むことで、従来の「エマージェンシー用」とは異なる、ロングドライブにも十分耐えうる居住性を追求している。
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「汚れにくさ」と「安全性」まで考え抜かれたインテリア
また、新型パジェロは先代以上に上質感を強めているが、開発陣は「ワイルドさ」を捨てたわけではないと強調する。過去のパジェロが持っていた思想をそのまま再現するのではなく、現代的に解釈してデザインへ落とし込んだ格好だ。
インテリアでは、キャメルカラーなどを採用して砂や泥が付着しても汚れが目立ちにくい配慮を施したほか、インパネには柔らかなソフトパッド素材を採用。オフロード走行時に激しい揺れで身体や頭部をぶつけた際の安全性にも配慮するなど、上質さと実用的なタフさを高い次元で融合させている。
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背面タイヤ廃止の真相
走りについても、ラダーフレームとリジッドアクスルという悪路向きの骨格でありながら、ブッシュやボディマウントまで徹底的にチューニング。オンロードでは「フレーム車に乗っている感じがしない」ほどのフラットで上質な乗り味を実現した。
そして注目したいのが、歴代パジェロの象徴ともいえる背面スペアタイヤを採用しなかった理由だ。グローバルでの市場・ユーザー調査を踏まえ、スペアタイヤを背負わせるのではなく、そのスペースを室内空間や荷室の使い勝手に割り当てたという。全長は先代(スペアタイヤ含む)とほぼ同じに抑えつつ室内長を大幅に拡大し、さらに跳ね上げ式(上開き)テールゲートを採用することで、日常とアウトドア双方での使いやすさを優先させた。
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歴代モデルのDNAを受け継ぎながら、現代のユーザーが求める「上質さ」「快適性」「使いやすさ」まで徹底的に磨き上げた一台が新型パジェロというわけだ。