BYDラッコに続き投入か!? 韓国版・軽自動車「起亜レイ」なら日本の軽市場でも通用する可能性大

この記事をまとめると

■軽自動車は日本独自規格のクルマだが「K-CAR」として世界で注目されている

■韓国には軽車(キョンチャ)という軽自動車より少し大きなクルマが存在する

■近い将来に日本へ軽車(キョンチャ)が入ってくるかもしれない

韓国で人気の軽車(キョンチャ)とは

 日本の軽自動車はここ最近K-CARなどともよばれ世界的に注目されているが、お隣韓国でも規格は異なるものの軽車(キョンチャ)という韓国版軽自動車というものが存在している。

 韓国の人は大きなクルマに乗りたがる嗜好性があると聞いたことがある。そこで2026年7月単月締めでの韓国での車名別販売ナンバー1を見ると、2.5リッターと3.5リッターエンジンを用意し、全長が5メートルを超えているヒョンデ・グレンジャーというセダンとなっていた。

 以下2位がヒョンデ・ソナタ(セダン)、3位ヒョンデ・サンタフェ(SUV)、4位起亜ポーター2(1トン積みトラック)、5位ヒョンデ・アバンテ(セダン)となり、トップ5はサイズが大きめなモデルが目立っていた(しかもセダンが多い)。

 このような環境下、軽車は街なかで見かけるとしても、かつてのデウ(大宇/現GMコリア)の軽トラックや軽バンばかりだったのだが、2021年にヒョンデブランドが久しぶりに軽車としてキャスパーをラインアップして以降は、軽車が注目されるようになった。ちなみにキャスパー以外には、起亜自動車で日本のスーパートールサイズ軽自動車のようなレイ、そしてスズキ・アルトやダイハツ・ミライースのようなモーニングがラインアップされている。

 ここのところ韓国で軽車が注目されるようになったのは、長引く不況という社会的背景も大きく影響しているようなのだが、若い世代を中心に、大きなサイズのモデルにこだわらないライフスタイルの変化(これもある意味不況の影響ともいえるのだが……)も影響しているとされている。

 軽車のなかでとくによく売れているのがレイとなる。2011年にデビューしているのでご長寿モデルともいえるのだが、2017年と2022年に大きなフェイスリフトを行っており、2023年にはBEV(バッテリー電気自動車)を追加している。ICE(内燃機関)では1リッター直3エンジンを搭載。全長3595×全幅1595×全高1700-1710mmとなっている。全長と全幅が日本の軽自動車規格より大きくなっている。

 価格はICE仕様が1480万ウォン(約170万円)から、レイEVで2807万ウォン(約323万円)からとなっている。ダイハツ・タントのようにBピラーをもたない構造など、まるで見た目は日本の軽自動車そのものである。

 デビュー以降、2020年あたりまではだいたい2万台後半から3万台といった年間販売台数であったが、2021年に約3.5万台、2022年4.4万台、そして2023年が約5万台、2024年と2025年が約4.8万台と販売台数を伸ばしている。2023年にBEVを追加しているので、これが販売台数増に効果を発揮しているともいえるが、とにかくよく売れるようになってきている。ちなみに韓国国内の2025暦年締めでの年間新車総販売台数は59万4360台となっている。

 しかも現地報道では、ここのところレイの納期遅延が深刻化しているとのこと。部品調達の問題もあるようだが、生産が需要に追いつかない状況が続いているとも報じていた。ICE車で約10カ月、BEVで約8カ月となっているそうだ。

 日本の軽自動車規格よりも大きく、韓国国内で納期遅延が深刻となっていることからも、いますぐレイが日本市場に進出してくることは考えられない。ただ、デビューからすでに15年が経過している。いい加減そろそろ次期型へのバトンタッチが行われるとすれば、ラッコとその仲間のような流れで世界市場を睨みながら、軽自動車が新車販売全体の4割近く売れている日本市場での販売は、世界市場へ打って出るには非常に有効なツールでもあるので、日本市場では日本の軽自動車規格仕様のレイを投入してくるかもしれない。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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