この記事をまとめると
■かつてスバルには北米向け3列シートSUVとして「B9トライベッカ」が存在した
■個性的なフロントマスクが賛否を呼びのちに外観とエンジンを大幅変更
■サーブ版の9-6も計画されたがGMのスバル株売却により市販化は実現せず
特徴的すぎる「顔」の3列SUV
先日、スバルが海外向けの3列シートクロスオーバーSUVであるアセントの日本導入を検討しているという報道があったが、アセント以前にも海外専売の3列シート車が存在していた。それが「B9トライベッカ」である。
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このB9トライベッカは、2005年から北米市場を中心に販売されたモデルであり、B9は車格を表し、トライベッカはニューヨークの地区名が由来となったものだった。ボディサイズは全長が約4820mm、全幅が約1880mmと日本の感覚からすると大柄なものとなっており、車内には3列7人分の座席が備わっていた(2列5人仕様もあり)。
そんなB9トライベッカだが、フロントマスクは日本の軽自動車であるR1やR2の初期型などに採用されたプスレッドウイングスグリルを用いたものとなっており、まるで巨大なR1/R2といったいで立ち。当然海外ではR1/R2は販売されていなかったので、かなり賛否のわかれるものとなっていたようだ。
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パワートレインには同時期のレガシィにも搭載されていた水平対向6気筒3リッターのEZ30型が5速ATと組み合わされて搭載され、駆動方式はスバルの代名詞でもあるシンメトリカルAWDを採用していた。
そんなB9トライベッカだったが、やはりエクステリアデザインについては否定的な声が多かったのか2007年モデルからは当時のフォレスターにも似たおとなしめのフロントマスクへと一新され、併せてリヤのデザインも変更。
このリヤのデザイン変更はテールランプの形状変更に留まらず、リヤクォーターウインドウの形状まで変更されるという大掛かりな変更がなされている。
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エンジンも3リッターでは1.9トンを超える車重や、モーターホームなどをけん引することもあるお国柄ということでパワー不足という声もあり、こちらも2007年モデルから3.6リッターのEZ36型に置き換えられていた。
そしてこの改良のタイミングで車名もB9トライベッカから、単なるトライベッカへと変更され、1世代のみの車種でありながら、かなり波乱万丈なものとなっていたのである。
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さらに波乱万丈といえるのが、当時GMの傘下であったサーブから、トライベッカをベースとした「サーブ9-6」というOEMモデルを販売する予定があったということ。
当時、すでにインプレッサスポーツワゴン(2代目)をベースとしたサーブ9-2Xは販売されていたが、2005年にGMがスバル(当時は富士重工)の株をすべて手放したことでサーブ9-6の計画はストップし、プロトタイプがスウェーデンのサーブ博物館に収蔵されるのみとなってしまったのだった。