路肩走行の自転車をよけるとき、車線内で右に寄るだけでもウインカーは必要? 違反車だらけの「進路変更」の正解

この記事をまとめると

■自転車やバイクを追い越す際に自車が車線を少しはみ出す場合がある

■車線をはみ出す場合は進路変更の扱いとなりウインカーを出すのが正しい

■落下物を避けた際など急な場合は出せないのでその際は不要とみなされるケースもある

車線をちょっとはみ出すのは車線変更扱いになる?

 クルマを運転していると、ちょっとだけ車線をはみ出したり、線を踏んだり、少しだけ進路を変えたりするという場面に遭遇することがあります。この“わずかな進路変更”をするとき、ウインカー(合図)は必要なのでしょうか。今回は、ちょっとだけ進路を変えるときに合図が必要なのかどうかを解説します。

追い越しは進路変更! ウインカー(合図)は必要

 早速、結論からお伝えすると、路側帯ギリギリを通行している二輪の乗り物のそばを通るときなど、ちょっとした追い越しをしたいときのウインカー(合図)は必要です。

 なぜなら、追い越しは、道路を進行している前方の車両の後方から近づき、進路を変え、その車両の側方を通過して前方に出るという行動であるためです(進路変更を伴うという理由から合図を出す必要があるといえます)。

 交通の方法に関する教則では、追い越しの手順について次のように記載されています。

1:追越し禁止の場所でないことを確かめる

2:前方の安全を確かめるとともに、バックミラーなどで右側や右斜め後方の安全を確かめる。道路の右側部分にはみ出して追越しをする場合には反対方向の安全を必ず確かめる

3:右側の方向指示器を出す

4:約3秒あと、最高速度の制限内で加速しながら進路を緩やかに右にとり、前のクルマの右側を安全な間隔を保ちながら通過する

5:左側の方向指示器を出す

6:追い越したクルマがルームミラーで見えるくらいの距離までそのまま進み、進路を緩やかに左にとる

7:合図をやめる

 このような手順からも、追い越しは進路変更を伴う行為であり、合図も必要であることがわかります。そのため、車線をちょっとしかはみ出さない場合であっても、合図を出すのが原則(基本的なルール)です。

進路変更は車線を変えるときだけではない!

 前述したとおり、追い越しは進路変更を伴うため、合図を出す必要があります。これを読んでいるドライバーのなかには、「進路変更」と聞くと、走行している通行帯を第一通行帯(もっとも左側の車線)から第二通行帯(左から2番目の車線)に変えるなど、車線を変えることを進路変更と認識している人もいるかもしれません。

 しかし、車線を変えるときだけでなく、追い越しや障害物(駐車車両や工事現場など)を避けるときなども“進路変更”となります。そのため、市街地や住宅街などでは、意外にも進路変更をする機会が多いのが実情です。

実際は合図をしないドライバーを見かけることが多い

 実際の交通社会では、進路変更の合図を省略しているドライバーを見かけることがあります。

 たとえば、前半で解説した車線を少ししかはみ出さない場合といった場面です。厳密にいえば、進路変更するときに合図を出さなかった場合は交通違反となります。しかし、やむを得ない理由(前方のクルマなどが急に止まったり、落下物が目の前に落ちてきたりするなど)により、合図を出すのが間に合わない場合もあるため、取り締まられるかどうかはその場での判断となります。

 やむを得ない理由がある場合を除き、追い越しや障害物を避けるときに合図を出さなかったという理由で取り締まられないようにするために、ちょっとだけ進路を変える場合であっても、合図は出しておくほうがよいといえるでしょう。


この記事の画像ギャラリー

齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

新着情報