重いEVなのにビュンビュン曲がる……けどNISMOモードはやりすぎ!? ドリキンがアリア&リーフNISMOの走りに感じた本気度【土屋圭市 峠賛歌】 (1/2ページ)

※本記事は雑誌「CARトップ2026年11月号」の記事を再構成して掲載しています

驚くほどよく曲がるBEV

 このところ、峠賛歌の登場率が高いニスモ。スーパーGTではARTAのライバルだけど、日産とニスモは頑張ってほしいブランドだね。

 で、今回取り上げるのはBEVの2台、リーフとアリアだ。

 じつはこの2台、少し前に埼玉の本庄サーキットで走ったんだけど、タイトコーナーの続くコースで、車重のあるBEVとは思えないくらいよく曲がってビックリしたよ。そんなわけで、コーナリング性能の高さはすでに確認済み。今回は公道だから、フラットなサーキット路面ではわからない乗り心地も含めて、チェックしていこうと思う。

 まずはリーフ。7月に発売されたばかりの最新のニスモモデルだね。専用のエアロやサスを装着し、パワーやトルクのピーク値はベース車と同じだけど、加速特性を変更してる。回生ブレーキは、4段階それぞれに減速力を再調整。そして、パドル付きはBEVのニスモでは初らしい。そういえば、アリアには付いてないもんね。

 走り出してみると、硬いけど品がある硬さ。車体の重さとも相まって、ポンポン跳ねなくていいよね。路面が荒れたところでは、明らかにスポーツモデルだって意識する程度には硬いけど、同乗者に嫌がられちゃうほど悪い乗り心地ではないんじゃないかな。

 足より気になるのは、パワートレインのチューニング。ベース車のスポーツモードに代わるニスモモードを選ぶと、ペダル操作に対するトルクの立ち上がりが急になる。交差点を曲がって、穏やかに加速するような場面でも頭が前後に振られるくらいだからね。普通に運転してても、これじゃ運転が荒っぽいと誤解されそうだよ。助手席や後席から、もっと丁寧に運転してってクレームが出ちゃうんじゃないかな。

 モーターのトルクの出方そのものは気持ちいいんだよ。ただペダルのレスポンスが、ニスモモードでは過敏すぎる。足と同じく、スポーツモードらしさの演出はわかりやすくていいかもしれないけど、であればスポーツモードは残して、さらに過激な設定としてニスモモードを追加したほうがよかったんじゃないかな。高速道路の合流で一気に加速するとか、ひとりで走りを楽しみたいとかでなければ、モードはスタンダードかエコにしておいたほうがよさそうだね。

 とはいえ、ハード自体のデキはいいんだから、セッティング次第でもっとよくなると思うよ。GRみたいに、年次改良とかで進化していくことに期待したいね。


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