【デトロイトショー2016】フィスカーがEVから路線変更して再び降臨?

ヘンリック・フィスカー氏、新作スーパーカーをデトロイトショーで発表
BMWやアストン・マーティンのデザイナーとして知られ、フィスカー・オートモーティブ社のCEOであったヘンリック・フィスカー氏が再びメディアの前に現れた。

ミシガン州デトロイトのダウンタウンにあるCOBOセンターで開催された北米国際オートショー2016(North American International Auto Show 2016、通称:デトロイトショー)。フィスカー氏が登場したのは、そのプレスデー2日目、VLFオートモーティブ社のプレスカンファレンスでのこと。フィスカー・オートモーティブ社は、フィスカー・カルマというプラグインハイブリッド車を2011年から市販。しかし、リコール問題や、バッテリーを供給していたA123システムズ社の破たん等が重なり、経営悪化に陥り、2013年にフィスカー氏は辞任、その後フィスカー・オートモーティブ社は経営破たんしている。
VLFオートモーティブ社は、このフィスカー・カルマをベースとしたガソリンエンジン車を製造。コルベットZR1用の6.2L V8エンジンを搭載したDESTINO(デスティノ)はデトロイトショーでも白と黒の2台を展示。この2台はともに売却済みの車両だという。
そして、今回VLFオートモーティブ社が発表したのは、ダッヂ・ヴァイパーがベースの「Force 1(フォース1)V10」と名付けられたV型10気筒エンジン搭載の2人乗りスーパーカー。
ボディサイズは全長4545×全幅2018×全高1243 mm。ホイールベースは2512mm。ボディパネルはカーボン製で車重は1538kg。8.4LのV10エンジンは、出力745hp/928Nmを発揮する。0→100km/h加速は3秒、最高速度218m/h(約350km/h)となる。価格は26万8500ドル(日本円120レート換算で3222万円)で、50台の限定生産だという。
ちなみにこのフォース1を巡っては、デザインが似ているということで、現在アストンマーティンとの訴訟問題に発展しているという。