平成の「いま」手に入れておきたいネオクラシックBest5 (2/2ページ)

意外とお買い得な、クルマ3台!

 3台目は、Z32=4代目日産フェアレディZ。デビューはR32GT-Rと同じ1989年。当時の国内自主規制上限280馬力で、空力の良さから、ノーマル(リミッターカットのみ)では、GT-Rよりも最高速が伸びた。ボンネビルの速度記録大会でも、ノーマルエアロで357km/hを記録して優勝した実績もある(ノーマルエアロが、300km/hを超えるとダウンフォースを発生!)。

WEB CARTOP Z32

 そうしたホンモノの空力ボディは今でも通じる。2000年の9月まで生産された長寿モデルで、タマ数も多く、中古車相場はおよそ50万円。けっこうお買い得だと思う。

 4台目は三菱FTO。これも出るタイミングを間違えたクルマだったのでは……。何となくクーペ・フィアット風のデザインで、乗用車的なボディカラーでなく、もっとエモーショナルな色でボディを塗り直せば、おしゃれなクーペとして一目置かれるはず。ボディ剛性もしっかりしていて、ハンドリングも評判がよかった。WEB CARTOP FTOバージョンR

 ATにマニュアルモードを設定したのは、このFTOが日本初。スーパーGT選手権の前身=全日本GT選手権にも出場していた。2000年7月に生産終了(総販売台数 3万8,028台)。中古車相場はおよそ42万円。

 最後は、マツダのRX-8。現時点で最後のロータリー車で、観音開きドアの4シータースポーツといった個性が、好き嫌いの分かれるところだが、シャシー性能、ハンドリングの良さは極めて秀逸。むしろハンドリングマシンとして評価し、購入を検討すべきクルマだ。WEB CARTOP

 生産終了は2012年で、生産台数は約13万台。中古車相場は75万円だが、チューニングされたクルマも多いので、ノーマルで、サーキットなどを走っていないクルマを探したいところ。意外にATでもよく走るが、ミッション形式に関係なく、燃費はちょっと目をつぶろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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