【プリウス検証1】初代から最新4代目まで歴代プリウスを徹底比較! (1/3ページ)

世界初のハイブリッド車は、20年を経てどう進化したか?

「21世紀へGO!」になぞらえて215万円という販売価格でスタートした世界初の量産型ハイブリッド車が初代プリウスだった。それから20年あまりが経過し、プリウスも4代目となった。そこで歴代プリウスを徹底比較してみた。

 初代プリウスの登場CMでは、鉄腕アトムが彼を生み出したお茶の水博士に「21世紀に間に合いました!」と報告する場面を盛り込むなど、西暦2000年を間近に控え不安と希望が錯綜する時代のなかで未来感たっぷりに演出されたCMに仕上げていた。そこで、今回は歴代プリウスを振り返りたい。

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 登場初年度となる1997年は秋から年末にかけて300台の限定販売だったことから「価格はいくらでもいい。500万円で売っても赤字だから」とトヨタの経営サイドから伝え聞いたが、他社のエンジニアからも「500万円で売っても儲からないはず」と評されたほど。初代を生み出す開発費は莫大なものだったはずだ。WEB CARTOP

 そんなプリウスも今や世界中で販売される。初代10型が発売され2代目の20型も登場するなどして、プリウスの販売台数が100万台に達するまで9年9カ月を要したが、プリウスが築いた信頼と環境性能の高さは以降のハイブリッドモデルにも導入され、今では世界での総販売台数合計は800万台におよんでいる。WEB CARTOP

 そんなプリウスも昨年暮れに4代目へと進化した。とくに2代目以降は石油価格の高騰なども影響して需要に供給が追いつかないほどの人気モデルとなっていた。

 今回新型の4代目登場を受けて、初代から2、3そして4代目最新モデルと4世代に渡るプリウスを集め、同時に走らせて燃費や走行フィールを比較しながら進化の過程やプロセス、度合いを探る企画を行なうこととした。WEB CARTOP


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
愛車
マツダCX-5 AWD
趣味
海外巡り
好きな有名人
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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