【5分でわかる】複雑な中国の自動車メーカー事情

【5分でわかる】複雑な中国の自動車メーカー事情

現地生産するには中国メーカーと合弁会社を作るしかない

 現地中国メーカーとの合弁会社って何? 同じマツダなのに、「長汽マツダ」と「一汽マツダ」があるのは何故? そもそも中国には自動車メーカーが何社あるの? そんな疑問を、ここではQ&Aで解答! 5分でわかる、中国車講座の始まりです!

webcartop_中国自動車メーカー06

 Q:中国にはいくつ自動車メーカーがあるの?
A:現在中国は、世界最大の自動車市場を形成しています。自動車メーカーの数も恐らく世界最大級です。現地R&Dの調査によると、その数100社以上! そのなかには自動車製造のライセンスを取得しているものの、実際は現在自動車を販売していないメーカーも含まれるといいますが、それでもちょっと桁違いの数と言えます。現在進行形で合併&提携解消を繰り返していたりするので、全体像を把握するのは現地専門家でも難しいのだとか。
そのなかでも「ビッグ5」と呼ばれる自動車メーカーが存在します。それは第一汽車、上海汽車、東風汽車、長安汽車、奇瑞汽車の5つです。

  

 Q:外国メーカーが中国で販売しているクルマに「一汽」とか付いているけど、これは何?
A:中国に自動車を輸入する場合、とても高い関税がかけられてしまいます。たとえばスバルは中国で現地生産を行わず輸出のみの商売ですが、現地ではレクサスやアウディクラスの高級車価格です。では「現地で生産すればいい」となるわけですが、中国では「現地生産する場合には現地メーカーとの合弁会社を設立しなければならない」という決まりがあります。「一汽トヨタ」や「東風日産」というのは、合弁会社の名前なのです。アウディはいち早く現地生産を開始し、中国ではドイツ御三家のなかではもっとも人気のブランドとなっています。

webcartop_中国自動車メーカー02

 Q:では、中国メーカーはどんなのがある?
A:詳しくは下の表をご覧になってほしいのですが、大きく分けて「国営」と「民間」の2つに分かれています。乱暴にいえば「地名の入っている社名のメーカーは国営」くらいの認識でOK(例外あり)。表の右部分は、中国メーカーと合弁会社を設立している主な外国メーカーです。トヨタやホンダ、マツダのように複数の会社と合弁会社を設立している例もあります。一汽マツダと長安マツダは厳密に言うと別会社というわけです。
余談ですが、ボルボは吉利汽車(正確には親会社)が買収しましたが、下の表を見ると合弁会社の相手は上海汽車! なんとも複雑怪奇、わけのわからない状況になっています。

webcartop_中国自動車メーカー09

 Q:中国メーカーは、外国メーカーとの合弁会社以外にクルマを作っているの?
A:はい、作っています。だからややこしいのです。中国メーカーは合弁会社のほかに、自主ブランドでクルマを販売しています。ところが近年報道で大々的に報道された「パクリクルマ」のイメージを払拭するために、一部メーカーはさらに自主ブランドをたて「今までのクルマとは違うのだ」という商売を始めています。「自主ブランドの自主ブランド」というわけです。ただでさえメーカー数が多いのに、ブランド自体はさらに増殖している、というわけです。

webcartop_中国自動車メーカー04

 Q:合弁会社はどんなクルマを作っているの?
A:ものすごくざっくりいうと、外国との合弁会社は「型落ちのクルマを現地生産する」というイメージです。最新のクルマを作ると合弁会社で組んだ中国メーカーへの技術流出してしまう、それを防ぐ、というのが理由のひとつのようです。新旧モデルを並売していたりするのはそういうわけです。
もちろんすべてのメーカーがそうではなく、メルセデス・ベンツのように現行モデルでもCクラスやGLAのような人気車のみ現地生産しているメーカーもあります。またマツダのようにCX-5やアテンザは「一汽マツダ」、CX-4やアクセラは「長汽マツダ」というように、現行モデルでも合弁会社によって作り分けていたりもします。

webcartop_中国自動車メーカー07webcartop_中国自動車メーカー08

 いかがだったでしょうか? これでアナタも明日から中国自動車メーカー通!

画像ギャラリー