【これぞ名機】歴史に残る国産エンジン5選! (1/2ページ)

多くのファンに愛され続ける5機のエンジンたち

 古くからクルマの「心臓部」と呼ばれるエンジン。

 スタイリングや操縦性、駆動システムや室内パッケージングなど、クルマの魅力として挙げられるさまざまな要素のなかでも、やはりもっとも重要なキモとなるのはエンジンの性能やフィーリングだ。

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 超絶に素晴らしいスタイリングやハンドリングが与えられても、エンジンが凡庸だとガッカリさせられるし、逆にあまり魅力のないクルマでも、エンジンが良ければ運転が楽しく感じられたりする。

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 日本車に搭載されたエンジンにも、クルマ好きを魅了してやまない名機と称えられるエンジンは枚挙に暇がない。名機の定義は世代や個々の価値観によって異なるだろうが、ここでは、幅広い層から愛され続け、かつ今でもその気になれば所有することが叶うエンジンを5機厳選してみた。

【日産・RB26DETT】

 開発コンセプトや性能、市販車およびモータースポーツでの実績、クルマ好きの間で語り継がれる名声、運転したときのフィーリングの素晴らしさなど、エンジンの魅力のほぼすべての項目で最高評価が与えられる名機中の名機。

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 当代随一の高性能車、スカイラインGT-Rに搭載し、レーシングカーのエンジンとしての酷使も前提に設計されただけあって、1989年当時で500馬力オーバーのチューニングにも耐える潜在性能が与えられた点も凄まじい。

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 トヨタ・スープラの直6や、マツダ・RX-7のロータリー、ホンダ・NSXのV6など、同世代の国産スポーツユニットはキラ星のごとく名機揃いながら、レースでの実績や、ブチ回した時の快楽度の大きさなどにより、多くのクルマ好きから「いつか所有したい!」と所望される支持率の高さは圧倒的で、カリスマ性では国産ナンバーワン。R34型GT-Rなど、RB26DETTが搭載されたモデルの中古車相場の高騰っぷりでも他を圧倒する。

【トヨタ・1GZ-FE】

 国産唯一の12気筒エンジン。センチュリーのためだけに開発され、いまだ門外不出という稀有な存在。エンジンとしての成り立ち自体は既存の直6を2機繋げたものだが、本当の意味でのフラッグシップ車専用エンジンだけあって、有事の際に片バンクが死んでも走行が可能であるなど、耐久性の高さでは一般的な国産多気筒・大排気量エンジンとは一線を画す別格感がある。

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メディア向け試乗会などでの露出は極めて少ないことからあまり知られていないが、回転フィールは絹のように滑らかで繊細な印象。

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静粛性などのコンフォート性では初代セルシオのV8も世界を震撼させたものだが、センチュリーの12気筒はただサイレントなだけではなく、各気筒の燃焼のバランスの良さをほのかに実感させる血の通ったフィーリングが得られる点も特筆ポイント。事実上競合車がいないことから、スペック競争などとは無縁の独自路線にあるという意味でも稀有な存在だ。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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