【激レア車の試乗も】WEB CARTOP若手編集者がマツダの体験会で大興奮したワケとは? (2/4ページ)

憧れのコスモスポーツに試乗!

 続いて2017年で50周年を迎えるマツダの名エンジンを搭載したコスモスポーツにも試乗! クラシックカー好きの私はイベントで何度も目にし、恋い焦がれていたクルマで、ステアリングを握るのは初めて。天にも昇る気持ちである。

 こちらも簡単に車両解説をするとドイツ自動車メーカーNSUが、1964年に発売した「NSUヴァルケンスパイダー」にロータリーエンジンを搭載。このエンジンを技術提携しマツダが試行錯誤し作り上げた。

 コルクを生産していた東洋工業は材料の知識が豊富で、アペックスシール(ローターの気密性を保持する部品)の材質などあらゆる事を試せた。その経験を活かし1967年にコスモスポーツが登場したのだ。全長4140mmとコンパクトカー並で、全幅が1595mm、全高が1165mmと小さい。

 ちなみにマツダは2013年からレストアプロジェクトをスタートしている。このプロジェクトは歴史あるマツダの名車をレストアすることで温故知新やDNAを感じ今後に伝えていくことを目的としている。地元学生の授業の一環とした取り組みも行われている。

 2016年に1年かけてレストアを行ったコスモスポーツは、正確に言うと輸出向けの前期型マツダ110Sと呼ばれるもの。左ハンドルの設定はなく右ハンドルのみで展開された。今回試乗する110Sはホイールは後期モデル用15インチを装着している。

 R360クーペと同じノンサーボなブレーキなので制動確認をしながらロータリーサウンドを堪能する。トルクが細いため発進時に苦労したが、走り出してしまえば現代のクルマと変わらない。「どこまでも回り続けるエンジンだから高回転でスパンスパンとギアを変えて走ると気持ちいい。これがロータリーエンジンの醍醐味だから。上まで吹けないロータリーはロータリーじゃないんだよ」とは以前取材をしたオーナー談。その言葉を噛みしめながら数分感の至福のときを過ごした。


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