【98チームが参加】学生フォーミュラ大会が静岡県で9月に開催

海外からも24チームが参加する

 第15回目を迎える全日本学生フォーミュラ大会を2カ月後に控えた2017年7月3日、都内で関東地区の記者発表会が開催となった。

学生フォーミュラ学生フォーミュラは、学生の自作のフォーミュラマシンによる競技会。世界各国でほぼ同一のルールで開催される国際的な大会である。学生は、レーシングカーを開発するベンチャー企業という体で、販売戦略、コスト管理能力、開発能力、車両の走行性能といったものを一貫して審査されるというもの。つまり単純にマシンを作って速く走らせればよいというものではない。

 現在、フォーミュラSAEシリーズとして世界8か国10大会(アメリカ・イギリス・イタリア・オーストラリア・オーストリア・ドイツ・日本・ブラジル)で開催されており、ほかにもタイ、インド、中国、ロシア、チェコ、ハンガリー、カナダ、スペインといった国々でシリーズ外だが同様の競技会が行われている。

学生フォーミュラ今回の大会でのレギュレーション変更は、ICV(ガソリンエンジン車)クラスではエンジンの排気量をこれまでの610ccから710ccに変更。さらに点数配分の変更があり、まず走らせるという部分(動的審査の初期の審査)でアクセラレーションの点数が75点から100点へ、スキッドパッドが50点から75点となった。その上でオートクロス(150点から125点へ)やエンデュランス(300点から275点へ)といった走行競技の部分の点数が減っている。この配点のレギュレーションの変更に対し、玉正忠嗣第15回全日本 学生フォーミュラ大会実行委員長は「走る部分から考えながらクルマを作っていく方向に評価がシフトしている」と分析する。

学生フォーミュラまた、申込数は118チーム(ICVが99チーム、EVが19チーム)を数えたが、会場規模と運営面で日本大会ではチームの受け入れ数は98チームと今回上限が設けられ、ICVが83チーム、EV17チームが正式にエントリー受理されている。今回、日本での第15回大会にも、中国、台湾、インド、インドネシア、タイといった海外からの参加も、24チームを数えることとなった。

学生フォーミュラこの発表会に合わせて、茨城大学、早稲田大学、日本自動車大学校、そして横浜国立大学の4校の学生が直接それぞれの取り組みを紹介する時間が設けられ、各校が今年のマシンのコンセプトや目標をPRした。

 第15回全日本 学生フォーミュラ大会は、2017年9月5日~9日のスケジュールで、静岡県にある小笠山総合運動公園(エコパ)で開催となる。


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