【新型トヨタ・ハリアー詳細解説】外観と内装のホンモノの高級感はいかにして追求されたのか? (1/2ページ)

15グレード中13グレードに流れるウインカーを装備

 クロスオーバーSUVとして高い人気を誇るハリアー。ボディ前後を絞り込んだ塊感のあるスタイリングと水平基調のシャープなプロポーションが特徴で、プレミアムでありながらスポーティという点がユーザーの支持を得ている。

トヨタ・ハリアー

 マイナーチェンジでは、そうしたハリアーらしさを残しつつ、各部をブラッシュアップ。フロントマスクは、アッパーグリルを薄く、ロアグリルを大きくワイドにすることで存在感を高めた。3連式の角形ヘッドライトはニューハリアーのアイデンティティとなる。各エンジンごとに3グレード(プログレス、プレミアム、エレガンス)が設定されているが、どのグレードも高級感のあるエクステリアとなっている。

 ワゴン車の背を高くしたようなプロポーションも、ハリアーが人気モデルとなったひとつの要素。マイナーチェンジでも、ほぼ同じサイズとした。他車と比較すると、同じトヨタ車ならアルファードよりやや小さく、セダンならレクサスGSとISの間くらい(全高を除く)。SUVとしてはC-HRよりやや大きい。レクサスRXよりもひとまわり小さいくらいのサイズ感だ。

 エクステリア上の最大の変更点は、フロントマスクのデザイン。上下2段式グリルは従来モデル同様だが、アッパーグリルをより薄くしてシャープな印象とし、ロアグリルをワイド化することで、より存在感を高めている。また、ターボ車ではアッパーグリルにクロス柄、ロアグリルにハニカムパターンを配し、ハイブリッド/ガソリン車ではアッパーグリルにスリット柄、ロアグリルに水平バータイプのデザインとし、差別化している点もポイントだ。

 こちらも新採用の3連式ヘッドライトは、外側がロービーム(LED)で内側2灯がハイビーム(グレードによりLEDまたはハロゲン)。MIRAIやレクサスGS、プリウスPHVなどに通ずる最近のトヨタのトレンドともいえるデザインだ。そして、注目したいのはシーケンシャルターンランプ。片側あたり16灯のLEDが内側から順に点灯する、いわゆる「流れるウインカー」。

 リヤビューについては、テールランプのサイズはほぼ同じだが、発光部に面発光タイプのLEDを新規採用。後続車からの被視認性を高めている。テールランプは、ターボ車ではスモーク、ハイブリッド/ガソリン車ではクリアーとなる。ランプコーナー部にはエアロスタビライジングフィンを備える。

 テールランプは尾灯は周囲全体が点灯し、外側にウインカー、内側にリバースランプという配置。ブレーキランプは両ユニットの下側が点灯する。

 従来モデルのハリアーでも定評があった「サイドミラーの足もと照明」は今回も全車に標準装備。ただし、プログレスグレードでは、ハリアーのCIマーク(エンブレム)を浮き上がらせるデザインとした。

 タイヤ&ホイールは、全車にアルミホイールを標準装備。ターボ車以外のエレガンスでは17インチ(225/65R17)、ハイブリッド/ガソリン車のエレガンスを除くグレードではスーパークロム仕様の18インチホイールが装備される。タイヤサイズは235/55R18だ。

 ターボ車では全グレード(プログレス、プログレス メタル・アンド・レザーパッケージ、プレミアム、プレミアム メタル・アンド・レザーパッケージ、エレガンスともに専用となる2トーン仕様の18インチホイールを装備(タイヤサイズは235/55R18)。


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