今年ハタチを迎える若者に人気なのはアクア! ソニー損保が新成人に対しカーライフ意識調査を実施

男女ともに運転のしやすさを重視する傾向に

 高校卒業や就職を機に自動車免許を取得する人は多いはず。初めて乗るクルマに新成人はどんな思いを抱いているのだろうか。ソニー損保は、2017年11月30日〜12月8日の8日間、今年の新成人(1997年4月2日〜1998年4月1日生まれ)1000名に対し、「2018年 新成人のカーライフ意識調査」を実施した。

 新成人が欲しいクルマとは一体どんなクルマなのであろうか。まずはクルマの所有を前向きに考えている運転免許保有者と取得予定者695名に、自動車を購入する際、何を重視したいかを複数回答可で聞いたところ、「運転のしやすさ」がもっとも多く58.6%。次いで「価格の安さ」が50.9%、「燃費の良さ」が50.5%、「メーカー・ブランド」が48.8%、「ボディタイプ」が45.6%と続き、全体の結果として、「運転のしやすさ」を重視することがわかった。

新成人の意識調査

 男女別にみると、男性は「運転のしやすさ」と「メーカー・ブランド」が同率1位の53.9%、次いで「燃費の良さ」が51.8%となった。女性は「運転のしやすさ」が63.8%で1位、以降「価格の安さ」が54.9%、「燃費の良さ」が49.1%だった。男性のほうがブランド重視、女性のほうが価格重視の傾向にあるようだ。

 では具体的にどんな車種が欲しいのだろうか。総合1位はトヨタ・アクア(20.6%)、2位はトヨタ・プリウス(16.7%)、3位はBMW 3シリーズ/5シリーズなど(15.5%)、4位は同率で日産ノートとホンダ・フィット(14.1%)となった。昨年総合2位だったアクアが、昨年ナンバーワンのプリウスを抑え、「新成人が欲しいクルマのナンバーワン」の座についた。

新成人の意識調査

 先に記述した「運転のしやすさ」を重視する回答からもわかるように、ランクインしたクルマのほとんどがコンパクトカーだ。また、輸入車・高級車については、BMWやメルセデス・ベンツなど昨年と順位は変わってはいるものの、トップ10には入ってきている。実際に買えるかどうかは別として、憧れのクルマであることは確かなようだ。

新成人の意識調査

 男女別ランキングでは、男性はアクアが1位となっているほか、アウディやレクサスを含む輸入車・高級車が人気。女性は日産「キューブ」が1位に輝き、そのほかの車種を見てもかわいらしいボディカラーや内装が特徴の軽自動車やコンパクトカーが人気である。

新成人の意識調査

 次に、マイカー所有者167名にマイカーを所有するようになって起きた意識や生活の変化について尋ねたところ、「ドライブが好きになった」と答えた人は83.2%と、自分のクルマを持つことで運転する楽しさを実感した人が多いことがわかる。また、「アウトドア派になった」と答えた人は59.9%、「家族との会話が増えた」と答えた人は49.1%となり、マイカーを持つことで外へ出かける機会が増えたり家族との会話のきっかけになったりと、前向きな行動を導いているようだ。

新成人の意識調査

 気持ちの面でも変化があったと答えた人は多く、「自信を持てるようになった」、「ストレスが減った」と答えた人はほぼ半数に上り、メンタルにもいい影響を及ぼしているようだ。ただ、残りの半数は逆にマイカーがストレスを感じる要因になっている人も含まれているのも事実。金銭面や運転中に感じる苛立ちなどが強いストレスとなることもあるからだろう。

 ちなみに「クルマを所有する経済的な余裕がない」という質問に対して「あてはまる」が67.6%。マイカーを持ちたいが、経済的な余裕のなさから持てない新成人が多いようだ。クルマを購入したあとも、維持費やガソリン代は避けては通れない出費。無理をしてでもクルマを手にしたい若者は少ないという傾向が見えた。

新成人の意識調査

 次に新成人にとってクルマの価値とはどのようなものなのか。全回答者にクルマの価値として最も当てはまるものを選んでもらうと、「単なる移動手段としての道具」が55.0%、「運転することそのものを楽しむもの」が22.2%、「家族・友人・恋人などとの時間に楽しみをもたらすもの」が19.2%、「自己表現の手段・ステータスシンボル」が3.3%となった。

新成人の意識調査

 いわゆる「足」と考えている人が半数いる一方、クルマは生活を豊かにするものと捉えている人も少なくない。男女別だと、「単なる移動手段」は男性が50.4%、女性が59.6%、「運転することそのものを楽しむもの」では男性28.8%、女性15.6%となった。

 クルマは単なる移動手段としてクルマを認識する男性が多いことには、正直、驚くとともに少なからず寂しさを感じた。男女の価値観に違いはあるにしても、時代の流れであろうか、今どきの男性はクルマがファッションの一部や自分の個性を発揮する存在としてはあまり考えていないようだ。

新成人の意識調査

 今回の調査結果から、新成人はクルマに憧れを抱きつつも現実をしっかりと見据えた回答をしているように感じた。マイカーを持つことによって、メリットもデメリットももちろんあるし、リスクもある。しかし、それ以上にクルマがもたらす楽しさを、ぜひこれからの時代に羽ばたく新成人にも味わってほしい。

※上記調査結果はすべてソニー損保調べ


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