新型レクサスLSは世界の高級サルーンを超えたか? 優位点を徹底チェック (3/4ページ)

世界初の装備を多数採用した新型LS

 新型LSに「世界初」が豊富なことも、往年の日本車を想起させる。インテリアでは内側だけが可動する空調吹出口や、降車するときにシートを上昇させ、座面のサイドサポートを開いて腰の移動を支援するオートリフトアップ/クッションサイドアウェイ機能。フロントウインドウの視野内に、ドライバーの目から3mの距離を確保して多彩な情報を表示するヘッドアップディスプレイなど、世界初の装備が多い。

 もうひとつの世界初は安全装備だ。夜間を含めて歩行者の注意喚起を積極的に行い、ハンドル操作による衝突回避も支援する。日本の道路には歩道のない場所が多く、歩行者と車両が接近しやすいから、万が一の状況における操舵の支援は有効に働く。

 車庫などの駐車スペースで後退しながら出庫するときも、歩行者を検知して緊急自動ブレーキを作動させる世界初の機能を採用している。このような緊急自動ブレーキの歩行者対応は、裏通り、小さな交差点、歩道を横切って出入りする駐車場など、歩行者とクルマが交わることの多い日本の使用環境に根ざしたものと言えるが、海外市場においてもアピールポイントになるだろう。

 つまり新型LSが海外のライバルに対して誇れる優位性は、ボディサイズのわりに優れた燃費性能を発揮する、ハイブリッドシステム搭載車をラインアップしている点や、レクサス流のおもてなしを体現するべく車内に用意された快適装備の充実ぶり、そして歩行者に対応した安全装備など、すべて日本のニーズに基づくものとなる。

 従来のLSはメルセデス・ベンツSクラス、アウディA8など欧州のプレミアムブランドを強く意識していたが、新型LSは「日本車であること」を大切に考えているように思う。


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