新型レクサスLSは世界の高級サルーンを超えたか? 優位点を徹底チェック (2/4ページ)

レクサスLSを包囲する世界最高峰サルーンと比較

 高級車に小排気量エンジンを搭載するのが最先端の賢いクルマ作りになった背景には、エコロジーもあるが高性能エンジンが限界に達したことも影響している。今はターボの装着が当たり前で、メルセデス・ベンツAMG S65ロングのように、V型12気筒6リッターにツインターボを加えれば、最高出力は630馬力、最大トルクは1000N・mに達する。もはや際限のない性能数値に至ったことから、不毛なパワー競争を控えダウンサイジングに向かっているわけだ。

 見方を変えると、今は世界のクルマ作りが日本の5ナンバー車時代に回帰しているような状態と言えるだろう。小さな排気量で高性能を得たり、軽いボディで広く快適な室内を備えるなど、今の高級車の価値観はかつて合理性で脚光を浴びた5ナンバーサイズの日本車に近い。

 その意味で3.5リッターのハイブリッドは、この技術で20年におよぶキャリアを持つトヨタにしか開発できないパワーユニットだ。しかも全長が5mを超えるボディに搭載して低燃費を達成することは、日本の伝統的なクルマ作りにも合致する。

ライバル1)
メルセデス・ベンツ Sクラス

 威厳と躍動感を兼ね備えたスタイルは、メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルに相応しいもので、LSにとっては格好のライバルとなる。革新的なテクノロジーが惜しみなく投入され、究極ともいえる快適性。さらに、効率と安全を徹底して追求するなど、すべてにおいて次元の違いを見せつけるが、LSも数多くの最新鋭で対抗する。

ライバル2)
BMW 7シリーズ

 カーボンファイバー強化樹脂、アルミニウム、超高張力スチールを用いた複合構造ボディを採用。これが軽量化とともにボディ剛性の強化、さらに低重心化に絶大な効果をもたらし、大柄なサルーンでありながら軽快な走りが堪能できる。クルマが運転操作に関与する機能をあえて採用していないことから、運転支援機能についてはLSに及ばない。

ライバル3)
ポルシェ パナメーラ

 流麗なボディラインで構成されるエクステリアは、既存の4ドアサルーンとは一線を画すもので、いかにもポルシェらしいスポーツ性と、高級サルーンとしてのエレガンスが見事に融合されている。パワフルな動力性能や切れ味のいいハンドリングなどポルシェらしい特徴をもち、LSにとってはもっとも手強いライバルになるクルマだ。

ライバル4)
アウディ A8

 アートの領域にまで高められた美しいデザインと、軽量・高剛性で優れた安全性を誇るアルミニウムボディ「アウディ・スペース・フレーム」を採用。クワトロシステムによる走行安定性は、とくに降雪地域で大きな効果を発揮する。ただし設計の古さは否めず、運転支援をはじめとした最新鋭の機能を数多く採用している点でLSが有利となる。


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