現地からリポート! 今年もTRDがハイラックス・レボでアジアクロスカントリーラリーに参戦【前編】

体制を強化し3度目の正直で悲願の初優勝を狙う!

 アジアクロスカントリーラリー2018(以下、AXCR)に、今年もTRD(TOYOTA CROSS COUNTRY TEAM THAILAND)が2台のハイラックス・レボとともに参戦している。

 このAXCRは、タイを拠点に周辺国をまさにクロスカントリーするラリーレイドだ。レグ1〜6まで6日間、1700km超(うち競技区間は約800km)を走破し、東南アジア特有のコース幅の狭いジャングルやプランテーション(畑)、岩場の登坂など、ひとつのSSのなかで路面状況は絶え間なく変化するのが特長だ。

 また、雨季真っ只中とあって、雨で路面がマディになるとクルマがスタックするリスクも高まり、非常に難しいラリーになる反面、それこそがAXCRの醍醐味といえる。

 とくに今年は、タイ・パタヤをスタートしてカンボジア・プノンペンを目指すコース設定で、カンボジアではコースロストする可能性が高まり、主催者代表のR1ジャパン、笹 忠之さんは「しっかりナビをしないとヘッドクォーター(大会本部)まで帰ってこられないクルマも出るかもしれない」と、11日に行なわれたメディアブリーフィングで話した。

 2016年からトップカテゴリーの市販車改造クラス(T1D)に参戦しているTRDだが、昨年、一昨年と総合2位(T1Dクラス2位)という結果に終わっており、悲願の総合優勝はお預けに。そこで必勝態勢で臨む今回は地の利を活かすため、地元タイのJaras JEANGKAMOLKULCHA/Chupong CHAIWAN組(102号車)、Mana PORNSIRICHERD/Kittisak KLINCHAN組(114号車)の体制で挑む。

 114号車は、今年6月に開催されたフィンク・デザート・レース2018に出場したマシンをそのまま使い、102号車は新車をシェイクダウンした上でリヤサスはリーフリジッドから4リンクに変更し、ポテンシャルアップを図っている。

 昨年に対してマシン、そしてチーム体制が強化されたTRDに立ちはだかるのは、2014年から4連覇中のいすゞD-MAXのNattaponANGRITTHANON/Peerapong SOMBUTWONG組。そこにAXCRへ帰って来た塙 郁夫/染宮弘和組(ハイラックス・レボ)や4WD車用パーツ製造メーカーとしてお馴染みのジャオスから能戸知徳/田中一弘組がエントリーしている。

  そして、久々にあの哀川 翔さんもAXCRへ帰って来た。もちろんFLEX SHOW AIKAWA Racingからのエントリーで、ランドクルーザープラドを駆る。そのほか、ジオランダー(横浜ゴム)、ファルケン、トーヨータイヤ、BFグッドリッチが参戦。ラリーレポートは、8月20日以降にアジアクロスカントリーラリー【後編】としてお届けする予定だ。 


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