親しまれた名前と決別! 自動車メーカーが伝統の車名を捨てる理由とは (2/2ページ)

3)日産サニーの場合

理由:リフレッシュとイメージチェンジが狙い

 日本の国民車といえば、長らくトヨタ・カローラという時代が続いていたが、そのライバルとしてデビュー時からしのぎを削っていたのが日産サニーだ。そんな伝統の名前も、デビューから40年を目前とした2004年に日本市場からは消滅してしまった。いまも中国などではサニーの名前は残っているので、グローバルにみれば生き残っているともいえるが……。

 そんなサニーが日本から退場してしまった理由は、シンプルにいうとブランド力を失ったから。伝統の名前というのは販売につながってこそ価値になるが、徐々に「古臭い」といったネガなイメージもまとうようになる。サニーに関しては後者のネガが大きくなったため、リフレッシュする必要があった。そこで実質的な後継モデルとなる「ティーダラティオ」の誕生に合わせてサニーの名前が日本市場では消えたというのが大まかな経緯だ。

 なお、サニーといえば北米では「セントラ」という名前で売られていたが、その名前は健在。そして、北米でセントラと呼ばれているクルマは日本では現時点で「シルフィ」として販売されている。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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