シャコタンもいいけど今どきは……クルマのカスタムで流行の「アゲ系」とは (1/2ページ)

じつは昔からあったカスタマイズの手法

 クルマの車高は低いほうがエライ! ということでエアサスを使ってボディを“着地”させるようなカスタムがある一方、車高を上げる「アゲ系」も増えていることは、大阪オートメッセなどのカスタム系カーショーを眺めていると明確な事実として感じられる。

 ショーに展示されているカスタムに「アゲ系」が増えている。シャコタン(言わずもがな、車高を低めるチューニング)がカスタムカーの基本と思っていると、急に増えてきたアゲ系は新しい手法と思ってしまうかもしれないが、そうでもない。昔からクロカン4WDなどに大きなタイヤを履かせるリフトアップ、ビッグフットといったカスタムは存在している。

 日本でもRVがブームになった1990年代にはリフトアップした4WDがカスタムの最前線として流行ったこともある。アメリカのエンタメ系モータースポーツである「モンスタートラック」にインスパイアを受けた子供向けのラジコンやおもちゃを見かけることもあるだろうが、そうしたスタイルをストリートで表現する手法は以前からあったのだ。

 一方、近年のトレンドとして特徴的なのは軽トラや軽1BOXをベースにしたものが目立っていること。アメリカンなリフトアップのような威圧感もなく、どこかチョロQ的でかわいいシルエットが人気を呼んでいる。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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