デザインが気に入っても装着できない! クルマのホイール選びが複雑なワケ (1/2ページ)

ホイールはサイズ選びがややこしい

 クルマのドレスアップ、カスタマイズで、大きなファクターをしめるアルミホイール。お気に入りにデザインを見つけたとしても、サイズの関係で装着できないこともままあって、じつはサイズ選びがややこしい。

 ホイール選びで重要なのは、取り付けの穴数、P.C.D.、タイヤサイズと車体にあったリム径、リム巾、インセットの5点。これを確認することが肝心だ。

 乗用車用に関しては、4穴か5穴、P.C.D.も100か114.3に統一してくれれば、ホイール選びが容易になるのに、なぜこうもバラバラなのか?

 まず、穴数の件だが、当たり前だが穴数はハブボルトの数と一致している。そしてハブボルトは支える荷重の大きさで決まる。同様に、ボルト穴の中心を結んだ円の直径であるP.C.D.(Pitch Circle Diameter 単位はmm)も大きなほうが、より大きな負荷に耐えられる。

 したがって、軽量でローパワーなクルマなら、4穴+P.C.D.値も小さくてOK。ハイパワーで車重が重ければ、5穴以上でより大きなP.C.D.が必要になる。国産車は、ボディサイズやエンジンが多彩なので、必然的にホイールの穴数やP.C.D.に共通性を持たせるのは難しいというわけ。

 それでも国産の乗用車なら、5穴ならP.C.D.=114.3㎜、4穴ならP.C.D.=100㎜のクルマが大半。例外的にスバル車などでは、歴代モデルを含めて5穴のP.C.D.=100㎜という車種がいくつかあるが、これは少数派となっている。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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