オシャレ女子は要注意! 運転女子が避けるべきファッションスタイル7選 (2/2ページ)

ちょっとした配慮でオシャレと安全運転は両立できる!

4)タイトな服装

 次は、スタイル抜群な女子が選びがちな洋服として、タイトなワンピースやスカート、パンツスタイルも要注意。最近はストレッチが効いた素材も多いので、一見すると着心地がよく思えるかもしれませんがじつはけっこう身体を締め付けてしまいます。運転中はずっと座りっぱなしで、ただでさえ血行が悪くなりがちなので、長時間そのままでいると手足が冷えてしまったり、呼吸が苦しくなったり気分が悪くなってしまったり、という可能性もあります。

 これがいわゆるエコノミー症候群で、死に至る危険性もある怖い症状。運転をする時はなるべく身体への締め付けがない、ゆったりとした洋服の方がベターです。もしくは、信号待ちの間に足首を動かす、腕を伸ばしてストレッチするなど、小まめにケアをしてあげてくださいね。

5)手袋

 続いて、手のオシャレで注意したいポイントが2つあるのですが、まずは冬ならではの手袋です。夏でも日焼け防止のためにUVカット手袋をする女子も多いかもしれませんが、それは指先の部分がカットされていたり、手首までのデザインが多いと思います。それはなぜかと言えば、やはりハンドルを握った手がすべりにくいように、という配慮もあるのです。冬の手袋は指先まで覆われているデザインが多いですが、ニットやスエードなどはとくに、ふとした瞬間にすべりやすいので要注意。

 ハンドルの素材との相性もあるので一概には言えませんが、急に障害物が出てきて避けるためにハンドリを切る、などというとっさの操作の時にツルッとすべってしまったら、目も当てられません。もし、どうしても寒くて手袋をしたいということなら、運転のために作られたドライビンググローブや、指先の部分が開いているデザインの手袋をオススメします。

6)指輪

 そしてもう1つ、手のオシャレで気をつけたいのが、指輪です。シンプルなデザインのものなら大丈夫なのですが、トップに大きな石や飾りがついた、ゴツい指輪が好きな女子は要注意。何事もなく普通に運転できている時にはまったく想像もつかないと思いますが、たとえば急に自転車が飛び出してきた時。人はなりふり構わず、大慌てで回避行動をします。

 道幅を見誤って脱輪してクルマが横転しそうになったら、思わず手を地面のほうに出して押さえようとしてしまう人もいるそうです。そんな時にゴツい指輪をしていたら、自分やクルマを傷つける凶器になってしまうかもしれません。万一のときのことを考えて、運転中は外しておくか、なるべく突起物のないデザインの指輪を選ぶといいですね。

7)ヒールのある靴

 さて、最後は足のオシャレの注意点です。パーティーなら女子は高いヒールの靴を履くことが増えますし、寒い日にはブーツを履きたくなると思いますが、ハイヒールやパンプスはもちろん、厚底のブーツ、モコモコしていて横幅が大きなブーツ、ピッタリと足首を締め付けるようなロングブーツは、どれも運転中に履くのは危険です。都道府県の条例で禁止されているところもあります。ヒールが高い靴は、ペダルがしっかりと踏めないことや、ヒールがペダルに挟まってしまう可能性があることから、絶対にNG。

 厚底やデカ底のブーツも、足裏への感触がほとんど感じられず、ペダルを奥まで踏みすぎてしまったり、踏み替えが正しくできない可能性があります。ピタリとしすぎるブーツは、ペダル操作に必要な足首の動きがしにくくなり、やはり正しい運転には不向きです。どうしてもそうした靴を履きたいときには、車内に運転に適したドライビングシューズやスニーカーを用意しておいて、履き替えてから運転するようにしましょう。現在、そうした車内への運転に適した靴の常備を呼びかけ、安全運転につなげる「#置きシュー」プロジェクトが行われています。

 というわけで、オシャレと安全運転の両立はちょっとした配慮で成り立ちます。たくさんの素敵な思い出を作りたいこの時期だからこそ、オシャレしたことが仇になって危険な目に遭う、なんて悲劇は絶対に阻止したいですよね。これらのポイントに注意した上で、冬のドライブを楽しみましょう。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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