【ウエットと見分けがつかない恐怖のブラックアイスバーン】濡れた路面より3.5倍も制動距離が伸びる凍結路面を見分ける方法と走り方とは (2/2ページ)

外気温や路面から伝わる音も重要な見極めポイントになる!

 あとは外気温度と音も重要。

 クルマの外気温度計のセンサーは、バンパー付近に取り付けられている場合が多いので、外気温度計が示す温度より、路面の表面はもっと冷えている可能性が高い。クルマの外気温度計が+3度以下になったら、路面の凍結に警戒し始めた方がいい。

 また、シャーベットや濡れた路面のときは、タイヤから「シャー」という音が聞こえるが、アイスバーンではその音が小さくなるので、これも目安になる。

 走り方としては、前述のとおり、アイスバーンはかなり制動距離が延びるので、とにかく車間距離を広げること。上り坂では前車がスリップ気味になることもあるだろうし、下り坂ではさらに制動距離が延びるので、雪道以上の車間距離の確保が必須。交差点などで止まるときも、停止ライン付近がとくにアイスバーンになりやすいので、意識して普段よりもかなり手前からゆるやかにブレーキを踏むのがコツ。

 VSCやTRCなどのスタビリティコントロールは、もちろんON! 氷雪路ではこれらの電子デバイスがとても優秀な仕事をしてくれるので、これを最大限活用しない手はない。

 あとは十分時間に余裕を持って出かけて、急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルを避けること。制動時や発進時は、轍を避けて、タイヤを雪の上にのせるとグリップしやすくなるのも覚えておこう。

 また、雪が降っているときは、ライトを点けて、エアコンを入れて(外気導入)窓が曇らないようにして、視界を確保するのも肝要。窓の内側が汚れていると、曇りやすくなってしまうので、ガラスをきれいにしておくことも忘れずに。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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