【オートサロン3日間で1000台以上の予約!】高額なGRヤリスがここまで売れるワケ (2/2ページ)

予約金10万円が必要にも関わらず予約は1000台超え

 いわゆるローンチエディションとなる「1st Edition」のメーカー希望小売価格は396万円。トルセンLSDやBBS製アルミホイールを装備する「High-performance 1st Edition」は456万円と、けっしてアフォーダブルな価格帯ではないが、その予約はオートサロンで発表した最初の3日間で1000名を超えたという。WEB限定予約かつ、予約時には10万円のデポジットが必要ということで、冷やかし的な予約はしづらくなっていることを考えると、本気で買おうとしているユーザーがそれだけいるというわけだ。

 たしかに、発表されているパワートレインの内容や、標準のヤリスとは異なるリヤサスを与えられている点、ドアパネルや前後フードのアルミ化、カーボンルーフの採用といった点を考えるとバーゲンプライスといえる。オートサロンで見ることができただけで、試乗もままならない「1st Edition」だが、内容からするとそれだけの予約が集まるのは納得できる。

 価格以上の性能を予感させることが、こうした初期受注の好調さにつながっているのだろうが、おそらくそれだけではない。モリゾウこと豊田章男社長のカーガイとして数々の発言もGRヤリスへの期待値を高めることにつながっている。明らかにトヨタのファンは増えている感触がある。

 2020年シーズン、GAZOO Racing WRCはドライバー・コドライバーを一新して臨む。そして今年はWRC第14戦としてラリージャパン(11月19日~22日)も帰ってくる。WRCでの活躍次第では、さらにGRヤリスの知名度が上がり、ますます人気を高めることになるだろう。そして、2021年以降のマシンに関わってくるであろうGRヤリスを購入することでトヨタのWRC活動を応援したいというユーザーも増えていくはずだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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