ヨコハマタイヤが展示する次期ネオバのコンセプト! 波打つ3本の溝が意味するところは?【大阪オートメッセ2020】

パターンは未定だがこれが市販品の最有力候補!

 2020年2月14日(金)より16日(日)までインテックス大阪で開催中の「第24回大阪オートメッセ2020」。2号館にある横浜ゴムのブースでは、ハイグリップスポーツタイヤ「アドバン・ネオバAD08R」の次期モデルを示唆する「アドバン・ネオバコンセプト」を参考出品。しかも、アドバンのテストドライバーを務めるレーシングドライバー・織戸学選手の「MAX ORIDO ADVAN Supra tuned by HKS」に装着された状態でも展示されている。

 そのスープラに装着されているネオバコンセプトのサイズは305/30R20。ホイールは20×11J・インセット15mmの金型鍛造1ピースホイール「アドバンレーシングGT」だ。

 説明員に聞くと「今まさに開発中なので、このトレッドパターンも含めて、まだ何も最終決定されていない」と強調するが、それでもこのパターンが「市販品に採用される最有力候補」なのだとか。

 単品では現行のAD08Rと並べて展示されているので、両者のトレッドパターンを比較すると、太い縦溝は3本とも細くウェーブを描いたものになっている。また、アウト側のブロックが広く大きい、完全に左右非対称のパターンとなっていることから、もしこのパターンが採用されれば、AD08R以上にドライグリップ=サーキットでの速さを重視したものになりそうだ。

 ネオバの競合タイヤを筆者が所有する車両に装着した印象としては、競合タイヤAはドライグリップ偏重に過ぎ耐摩耗性も低く、競合タイヤBはオールラウンドだがサイドウォールの剛性が低く旋回中にヨレやすい。そのなかで新世代のネオバはどうなるのかを聞いたところ、「ドライグリップを最重視したタイヤとしては、すでに『アドバンA052』がある。だが剛性感は大事にしたいと思っている」とのコメントを得た。

 筆者はいちユーザーとしては、新世代のネオバは高い旋回性能と剛性、雨の高速道路でも危険ではない程度の耐ハイドロプレーニング性能、冷間時でも不快ではない程度の乗り心地を兼ね備えたハイグリップスポーツタイヤになってほしいと願っているが、果たして……?


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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