色だけで高級車化! いまどきのクルマは2トーンを選ばない理由がない (2/2ページ)

華やかさやスタイリッシュな雰囲気にするなら2トーンがオススメだ

 日常をカラフルに彩ってくれるオールラウンダーのハスラーも、2トーンカラーを含む全11色のボディカラーを用意。大ヒット間違いなしの新型は、大ヒットした先代に対して角ばったジムニー寄りのスタイリングになったのが特徴だが、モノトーンだと、いい意味で武骨感が強調される。もし、カラフルなボディカラーでハスラーらしく、スタイリッシュに乗りたいというなら迷わず2トーンカラーがいい。

 おすすめはイメージカラーであり、インテリアのブラック×オレンジとの相性抜群のバーミリオンオレンジ ガンメタリック2トーンが定番だが、流行りのブリスクブルーメタリック ホワイト2トーンも爽やかで見た目の価格感がアップする2トーンカラーだ。ハスラーで目立ちたい! というなら鮮烈なアクティブイエロー×ホワイトの2トーンだろう。

 コンパクトカークラスでも、ボディカラーによって存在感、カッコ良さが激変しそうなクルマがある。たとえばトヨタ・カローラスポーツ。モノトーンだと比較的フツーのハッチバック車に見えそうだが、アティチュードブラックマイカ〈218〉×ホワイトパールクリスタル シャインの2トーンカラーだといきなり超スタイリッシュでスポーティー。ルーフがブラックのため、より低全高に見える錯覚効果があるのもその一因だろう。アティチュードブラックマイカ〈218〉×エモーショナルレッドⅡになれば、パーティーシーンにも似合いそうな華やかさが強調される。

 SUVでもボディカラーによって商品性に差が出る。一例を挙げれば、売れに売れているトヨタRAV4だ。こう言っては何だが、モノトーンだとけっこう地味に見えてしまう。が、ブルー系のアッシュグレー×シアンメタリックは都会でもアウトドアでも鮮烈な印象を与える。アッシュグレーメタリック×アーバンカーキはアウトドアにドンピシャなアース系カラーでもあり、車格感を一気に高めるボディカラーだと思える。

 こうしていくつかのモデルをより魅力的に見せるボディカラーの傾向を見てみると、やはり2トーンカラーが突出していることが分かる。もちろん、特別塗装色ともなれば追加料金が必要だが、それでも余りある商品力、存在感、カッコ良さ、所有満足度、目立ち度、そして追加料金を大きく上まわる価格感をもたらしてくれるに違いない。迷ったら、2トーンカラーである!! 爆発的人気のトヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーもそうだろう。

 ちなみにマツダCX-30のように、2トーンカラーが用意されていないクルマもあるが、マツダ車の場合、とにかくマツダの塗装技術「匠塗 TAKUMINURI」ならではのソウルレッドクリスタルメタリックが抜きんでて美しく、高級感がある。魂動デザインの美しさ、面の表情が一段と際立つ6万6000円高のソウルレッドクリスタルメタリックと、標準色のソニックシルバーメタリックのボディカラーの見栄え感の違いを確認してほしい。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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