突然出火することも! 事故後に小さな傷だからとクルマを自走させる危険とは (2/2ページ)

走行中の振動によって傷が一気に広がることも!

 あとはガラス。フロントガラスが割れたりヒビが入っている状態では、視界確保に影響が出るので当然NG。事故直後は小さな傷でも、走行中の振動で傷が一気に広がることもあり得るので、自走は避けるべき。

 マフラーなどが曲がったり、折れた場合は、音量がうるさくなるだけでなく、走行中に部品が落下する恐れがあるのでやっぱりアウト。

 事故現場から自走でもOKといえるのは、バンパーが凹んだ程度の事故か、ドアが傷ついたぐらいで済んだ時のみ。

 モノコックボディで複雑なサスペンションを持ち、電子制御もいろいろと入っているいまのクルマがクラッシュしたとき、そのダメージを見た目だけで正しく診断するのは難しい。

 JAFの会員だったり、自動車保険のロードサービスが使える人ならば、「このぐらいの傷なら自走で行ける」と軽く考えずに、迷わずレッカーを呼んで修理工場に直行するのがベスト。

 下手に自走することでダメージが深刻化し修理がより困難になったり、途中で動けなくなったりすることを避けるためにも、外装だけのよほど軽い傷でなければレッカーを手配することをオススメする。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報