止むを得ず複数人でクルマ移動する際に実施すべきコロナ対策とは (2/2ページ)

中性洗剤をぬるま湯で薄めたものも効果あり!

 そして車内の除菌はアルコール、次亜塩素水などを使って、ステアリングやシフト、ドアノブ、スイッチ類を拭いておく。ちなみに次亜塩素水は金属部分に使うとサビることもあるので、5分以上放置してから水拭きするといいだろう。ちなみにアルコールも含めて、拭いた瞬間にウイルスは破壊されると思うかもしれないが、実際はしばらくしないと効果は完全に発揮されないということを覚えておいてほしい。

 ただ、アルコールはもちろん、次亜塩素水も非常に手に入りにくくなっている。そのときはSARSのときに公的機関が検証済みの、中性洗剤をぬるま湯で薄めたものでもかまわない。濃度は1パーセント程度で、中性洗剤に含まれている界面活性剤がウイルスを包んでいるエンベロープを破壊してくれる。エンベロープは脂質でできているため、ぬるま湯の熱によって柔らかくするのだ。手洗いも水よりお湯でしたほうがいいというのは同じ理由。

 ドライブ中は飲み物を少しずつでいいので、頻繁に飲む。新型コロナウイルスが粘膜に付着して活性化するまで10分ぐらいかかると言われているので、その間に飲み物で胃に流して胃液で殺すという方法だ。食べ物に付着して腸から感染するのではという意見もあるし、今回の新型コロナについては実験などで実証されていないが、インフルエンザが大流行した際に多くの医師がやっているもの。特性が違うとはいえ、インフルエンザで効果があるとすると新型コロナに対しても行なって損はないだろう。

 最後に運転中は窓を開けて換気をする。開けっ放しは無理だとしても、外気導入にして後席の窓を少し開けておくだけでも換気は十分にされる。また、温度が低く、乾燥している場所を好むという研究結果もあり、エアコン内部に長期間溜まっていることも指摘されている。まったく使わないというのは無理としても、やはり外気導入にして、少し窓を開けておくか、定期的に開けるようにするといいだろう。

 コロナウイルスは非常に小さいので、風で舞いやすいのが特徴。クルマに限らず、換気が大切と言われるのはこのためだ。体内に入らない限りは不活性で転がっていたり、舞っていたりするだけなので、対策時のイメージとしては花粉と同じように考えるのもいいだろう。服にも付くので、室内などの密閉空間でぱたぱたと払うのは厳禁。クルマなら降りてから、風通しのいいところで風向きを意識しながら軽く払うというのも効果的だ。

 また直接粘膜に付着するよりも、手に付いたウイルスが顔に付いて、それが口や鼻、目の粘膜に付く方が感染パターンとして多いとされてるいので、やはり手洗いは基本中の基本。クルマに関係なく励行してほしい。また、何度も言うが、クルマでも不要不急の外出は避けるべき。都内でも他府県ナンバーのクルマを多く見かけるが、越境もウイルスの移動を招くということを意識してほしい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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