最大の安全装備なのに「大衆車」に「スポーツカー」ばりの高性能ブレーキを採用しないワケ (1/2ページ)

最大の安全装備なのに「大衆車」に「スポーツカー」ばりの高性能ブレーキを採用しないワケ

クルマの最大制動力はタイヤで決まる!

「走る(加速)、曲がる、止まる」という、クルマの基本的な運動性能のうち、もっとも安全性に直結しているのは、「止まる」=ブレーキの性能。

 数年前のデータだが、ポルシェ911 GT3 (991)は、100km/h→0km/hのテストで、制動距離30.7mという当時のベストストッピング記録を出しているが、ポルシェは昔から「エンジン出力の4倍のブレーキ制動力を与える」というポリシーを持っていて、その強力なストッピングパワーには定評がある。

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スポーツカー並みのブレーキが一般化しない理由画像はこちら

 一方、国産車のブレーキは比較的プワーといわれているが、最大の安全装備がブレーキなら、スポーツカーだけでなく、大衆車にももっと強力なブレーキをつけるべきでは、と思う人がいるだろう。それはもっともな意見だが、ブレーキ自体を強化しても、じつはクルマの制動距離は変わらない。

 誤解している人も多いが、クルマの最大制動力はタイヤで決まる。

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 その証拠に、軽トラだろうがエコカーだろうが、ブレーキペダルを力いっぱい踏めば、ABSが作動する。つまり、軽自動車のサイズの小さいブレーキだって、タイヤのグリップ力を使い切るだけのストッピングパワーは十分あるということ。

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