【試乗】ルークスAUTECHは女子がうっとりする上質さと優れた道具感を両立した「まるで書斎」のような相棒 (2/2ページ)

新しい生活様式にピッタリの後席は移動オフィス!

 しばらくして到着したのは、オシャレなお店が並ぶショッピング街。パーキングメーターにクルマを止め、ルークスAUTECHのリヤゲートを開けて自転車を出しました。いろんなお店を次々に見てまわるのには、クルマよりも自転車のほうが便利。大容量のラゲッジに自転車が余裕で積めるルークスAUTECHなら、こんなこともできちゃいます。大きな公園や、アウトドアで自転車を楽しむのもいいなぁと、いろんな使い方が広がりそうです。

 ショッピングを堪能したら、もうひと走り。大きな駐車場がある、お気に入りの公園へとやってきました。ここで少しだけ、急ぎの仕事を片付けようと、自転車をおろして後席を復帰させます。スーパーハイトワゴン軽トップクラスの天井の高さに加え、足もとスペースも驚異的な広さで、自分の書斎よりもずっとゆったりとした空間になるのです。しかも広いだけでなく、後席スペースまで同様のインテリアとなっていて、前席と同じようにセンスの良さが感じられるのも嬉しいポイント。後席に座ってノートパソコンを広げれば、とても贅沢な書斎に早変わりです。

 しかも、後席には折りたたみ式のパーソナルテーブルや、後席用のUSBソケット、日差しを遮るロールサンシェードもついているほか、エアコンの風を素早く後席にも届けて室内全体を快適にしてくれる、プラズマクラスター搭載リヤシーリングファンも完備と、至れり尽くせり。コロナ禍で、これまでのようにカフェやファミレスで仕事をするのが気が引けるご時世でも、ルークスAUTECHの後席があればどんどん仕事がはかどる気がします。

 また、この空間なら暑がりな子供でも心地よく過ごせるし、撥水加工シートだからオヤツなどの食べこぼしや、遊んだあとの泥汚れだってサッと掃除がしやすいのが大助かり。大人にとっても、慌ただしい毎日の中でひと息つける場所となることでしょう。

 無事に仕事を終わらせたら、首都高速でのんびりと自宅へドライブ。いつもより安心感がアップしているのは、衝突を回避または被害軽減してくれるインテリジェント エマージェンシーブレーキや、踏み間違い衝突防止アシストといった、日常に起こりやすい「うっかりミス」をサポートしてくれる先進の安全装備が充実しているから。さらにオプションで、万が一の事故の際に自動で救急センターに通報してくれたり、あおり運転などの被害を受けてもスイッチ1つで助けを求めることのできる「SOSコール」が付けられるので、ひとりで乗っている時の頼もしさも違います。

 そして、助手席のサンバイザーにもバニティミラーがついていたり、インナードアハンドルがメッキだったりと、ふとしたところでリッチな気分にさせてくれるのも、このルークスAUTECHの大きな魅力。オプションでAUTECHのエンブレムがついた専用フロアカーペットを敷けば、さらに心満たされる空間になりそうです。

 こうしてルークスAUTECHと過ごしていると、以前にデザイナーさんから伺ったお話が頭によみがえってきました。それはAUTECHのクルマづくりにおいて、ブランドの哲学や決まりごとを貫くのも大切ですが、もっと大切なのはお客様の使いやすさ、心地よさをいちばんに考えることだということ。このルークスAUTECHにも、そんな作り手の想いがしっかり表れていると感じます。世界中探しても、こんなに小さいのにオシャレでモダンで、抜群に乗りやすく使いやすいクルマはほかにない。そう実感できる、選ぶ価値のある1台です。

  

ルークスの送迎タイプは家族でのドライブや趣味にも使える!

 AUTECHでは、こうした上質なカスタムモデル以外に、あらゆる人に寄り添ったクルマ作りを行っている。そのひとつがライフケアビークル(福祉車両)だ。そしてルークスAUTECHと同時に、ルークスの送迎タイプをラインアップした。

 こちらは病院や福祉施設などでの使用を想定した車両で、狭い住宅時などでも利用者がスムースに乗り降りできるような装備を備えたモデルだが、これが小さな子供のいるファミリー層や、道具を積んだ移動を伴う趣味などにも使えそうなのだ。

 助手席側のスライドドア部には大型乗降用グリップを備え、広い開口部と低いフロアと共に、利用する誰もが乗降しやすい環境を整えた。

 また後席に座っているときも身体を支えやすいよう、前席のシートバックにグリップを設置。大人も子供も乗り降りの際にパッと掴み、身体の向きを変えることもできる便利なアイテムだ。

 さらにグレード別装備となるが、雨の日などの使用でも安心の、汚れが簡単に拭き取れる防水シートを採用。飲み物をこぼしてしまったときも心配なしだ。

 ラゲッジにも同様に汚れても安心のラゲッジトレイを採用。加えて積んだ荷物を固定できるゴムネットも装備している。子供用の乗り物なども、汚れを気にせず載せられるのが嬉しい。

 後席に備わっている杖立ては、傘立てとしても使うことができる。また、オプションでオートステップも選択できるので、利用者の幅も広がるだろう。価格は147.07〜176.88万円(税込)。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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