もはや車名など不必要!? 誰もが知ってるクルマの超有名なグレード名8つ (1/2ページ)

グレード名で親しまれたクルマをピックアップ!

 クルマにはそれぞれ立派な名前が与えられているが、その車名で呼ばれるクルマ、型式番号で呼ばれるクルマ、そしてグレード名のほうが「通りのいい」クルマなど、いろいろある。そうしたなかで、とくにグレード名で親しまれているクルマをいくつかピックアップしてみよう。

1)GT-R

 国産車でもっともメジャーなグレード名といえば、やっぱり「GT-R」だろう。いまでは「日産GT-R」(R35)として、車名のひとつになっているが、もともとはスカイラインのハイパフォーマンスバージョンを意味するグレード名。初代はDOHC 4バルブのS20エンジンを積んだ、ハコスカ(PGC10)GT-R。

 日産以外にも、マツダのRX-7(FC3S)やファミリア、トヨタのカリーナ、いすゞのベレットにも「GT-R」というグレードはあったが、日本で「GT-R」といえば、スカイラインの一族のことを指すのが一般的。

「GT」も各社が好むグレード名で、「GT-」+「R」や「S」などを組み合わせる手法も一般的。日産だと、パルサーGTi-Rや、同じスカイラインのGTS-R、GTS-X(いずれもR31)などもあるが、シンプルな「GT-R」の存在感が突出している。

2)GT

「GT」というグレード名は珍しくないが、とくに「GT」を積極的に名前に取り入れたのはトヨタ。有名なトヨタ2000GTを筆頭に、トヨタ1600GT、セリカ2000GT、トヨタ3000GTスープラ、ソアラ2800GT、カローラGT、レビン・トレノ1600GTなどと「GT」が大好き。

 2代目セリカのマイナーチェンジでは、「名ばかりのGT達は、道をあける」といったコピーを採用したのは有名なハナシ。

3)GT-FOUR

 4代目セリカ(ST165型)に用意されたトヨタ初のフルタイム4WDスポーツカーに与えられたグレードが、「GT-FOUR」。トヨタでは初めてのベベルギア式センターデフ(手動デフロック付き)を採用し、今年、F1のマクラーレンチームで活躍している、カルロス・サインツJr.の父、カルロス・サインツが日本車で初めて、WRCドライバーズチャンピオンに輝いたクルマでもある。

 なお、「GT-FOUR」とは、「Grand Touring Fulltime On road Uniquely Responsive」の略。ST165のあと、ST185、ST205にも、「GT-FOUR」のグレードは受け継がれ、WRCでも活躍している。

4)ツアラー/ツアラーV

 トヨタの90チェイサー(マークⅡ、クレスタ)から、「GT」に代わってスポーツグレードが「ツアラー」になった。100系のチェイサーでは、2.5リッターターボの1JZ-GTE型エンジンを積んだ「ツアラーV」の5速MTが大人気に。いまでも100系ツアラーVは、人気が高く、中古車価格も結構高い(平均で140万円前後)。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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