衝突被害軽減ブレーキすら普通に見える! 続々「当たり前化」する安全装備と「次にくる」デバイス (1/2ページ)

アイサイトの登場により自動ブレーキの技術開発が盛んに!

 最近、高級車はもちろんのこと、軽自動車まで新車は「ぶつからないクルマ」が当たり前になってきた。

 思い起こせば、2008年にスバルが「アイサイト」体験の模様をテレビCMで流し、「ぶつからない」と言い切ったことに、「ちょっと言い過ぎでは?」と、自動車業界関係者の多くがスバルの先行きを心配した。

 ところが、そんな心配をよそに、「うちのクルマもアイサイトがついていないと、売れない」という声が、トヨタ、日産、ホンダなど、各メーカーの販売現場から湧き上がってきた。

 2010年代初頭、アイサイト装着率が一気に上がってきたことに、スバル幹部は「まさか、こんな状況になるとは、まったく想像していなかった」と本音を漏らした。

 同じ頃、自動車メーカーや自動車部品メーカーの技術系関係者と意見交換すると、「アイサイトに追いつけ・追い越せ」と、衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる自動ブレーキ)の技術開発が盛んになった。

 そうしたなかで、衝突被害軽減ブレーキの性能を評価する考え方が、世界各地で検討されていく。これを「アセスメント」という。

 公的機関が車両を自主的に購入し、性能を評価し採点し、その結果を公表することで、自動車メーカーとユーザーにとっての「購入の際の目安」とするものだ。

 あくまでも目安であって基準ではない。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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