「事故」の不安を減らす! 初心者の子供に親がすすめたい200万円以下の「安全面」が充実した新車5選 (2/2ページ)

オシャレさやアウトドア趣味に合わせたモデルも選べる!

3)マツダMAZDA2

 続いて3台目は、おしゃれなインテリアにこだわりたい息子さん・娘さんに、コンパクトカーきっての贅沢インテリアを持つマツダ・MAZDA2。1.5リッターガソリンモデルの(145万9150円)から15S PROACTIV Sパッケージ(190万3000円)までのガソリン全車と、クリーンディーゼルのXD PROACTIV(199万1000円)までが200万円以下です。

 ただし安全装備や運転支援システムを見てみると、全車速追従機能付きACCを含む多くの装備が標準となるのは15S PROACTIV SMART EDITION(179万8000円)。これは特別仕様車なので、通常モデルだと200万円以下で標準装備となるグレードはなし。

 ですが、15S PROACTIV Sパッケージなら360°ビュー+フロントパーキングセンサーや、夜間歩行者検知機能付きの衝突回避支援ブレーキなど豊富な安全装備が揃っています。ネイビーブルーのレザーとブルーブラックのコーディネートがシートからインパネ、ドアライナーまでを包むインテリアは、本当に素敵な空間。乗り込むたびに、嬉しくなるようなクルマっていいですよね。

4)スズキ・ジムニーシエラ

 次に4台目は、海へ山へとアクティブに活動するアウトドア派の息子さん・娘さんにオススメの、スズキ・ジムニーシエラ。そう、世界に誇る本格軽SUV、ジムニーの登録車版です。全車4WDでJL(179万3000円)とJC(195万8000円)の2グレード構成ですが、5速MTと4速ATが設定されていて、JCの4速ATのみ200万円をオーバーしてしまいます。

 が、先進安全装備のスズキセーフティサポートはJLにもオプションで設定されていて、JLの4速ATに装着しても4万2900円アップで193万4900円と200万円以下なので、AT限定免許ならJLがいいでしょう。ジムニーシエラは街なかや高速道路の走りも、軽のジムニーと比べるとかなり落ち着いていて運転しやすく、ひとたびオフロードや雪道に出ればそこらへんのクロスオーバーSUVも真っ青の高い走破性で頼もしい限り。

 2ドアなので後席への乗り降りはちょっと面倒ですが、乗ってしまえば大人もちゃんと座れる空間があるし、後席を倒して荷室としても使いやすいので、キャンプなどの相棒としても大活躍。子供に買ってあげると言いつつ、親もちょいちょい乗りたくなってしまうかもしれないですね。

5)フォルクスワーゲンup!

 さてラスト5台目は、せっかくなら輸入車に乗ってみたいな、という人にフォルクスワーゲンup!です。2ドアのmove up!(167万3000円)と4ドアのmove up!(187万5000円)が200万円以下です。

 じつは現時点で日本で買える輸入車で、200万円以下なのは3モデルしかありません。あとの2台はフィアット500、ルノー・トゥインゴです。なぜあえてup!を勧めるのかというと、トゥインゴはRR(リヤエンジン・リヤドライブ)なので、小回りが効いて街なかでの取り回しがいいのは素晴らしいのですが、万が一、大雨の日に滑ってしまったり、カーブをオーバースピードで突っ込んでしまったりした際に、なかなか熟練のドライバーでも立て直しの対処が難しい場合があります。なので初心者は避けたほうが無難ではないかと考えました。

 そして500は、慣れた人やMTが好きな人にはとても楽しいトランスミッション、2ペダルMTのデュアロジックなのですが、初心者はギクシャクしてしまいがち。最初からそれだど運転が嫌いになってしまう可能性もあり、同じ2ペダルMTでも改良でかなりスムースになったup!の方が初心者向きだと思うのです。

 2ドア・4ドアどちらのmove up!にも、低速域追突回避・軽減ブレーキやESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)などの安全装備がついています。小さくてもガッシリとした安定感や、キビキビとした走りなど、欧州コンパクトならではの魅力を味わってみるのもいいのではないでしょうか。

 というわけで、親目線で選んだ5台をご紹介しました。自分の経験を思い出しても、初心者のころは初めての狭い道で四苦八苦し、ときには少し擦ってしまったり、入れにくい駐車場に難儀してガリッとやってしまったり、いろいろと苦労しながら運転が上手くなっていくものですよね。

 それを自分のクルマでやられてガミガミと怒るよりも、子供には「これがお前のクルマだよ」と1台を任せ、日常の点検やメンテナンスまでもしっかりとやるように責任を持たせた方が、クルマへの愛着と同時に社会に対する責任感も育まれるのではないでしょうか。初心者に新車なんて、と贅沢に思うかもしれませんが、そうした部分も含めて検討してみて欲しいと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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