いまやバカ売れもかつては「不人気」ジャンル! 生まれた時代が悪かった「残念な」5ドアハッチバック4台 (1/2ページ)

一昔前までは不人気なボディタイプの代表格だった

 実用性も重要なファクターとなるクルマにあって5ドアハッチバックは今、街中でもっとも見かけるボディタイプと言っても過言ではないだろう。トヨタ・ヤリスやホンダ・フィットといったコンパクトカーはもちろん、ハイブリッドカーの代表格のトヨタ・プリウスも5ドアハッチバックであるし(トヨタはセダンと呼称しているが)、圧倒的な人気を誇っているクロスオーバーSUVでさえもある意味5ドアハッチバックと言える。

 しかし、一昔前までは5ドアハッチバックというと不人気なボディタイプの代表格であった。今回はそんな不遇の時代に生まれた5ドアハッチバック車をご紹介したい。

1)トヨタ・コロナ

 一時期は日産ブルーバードと熾烈な販売競争を繰り広げたことで知られるコロナ。イメージ的には4ドアセダンのイメージが強いかもしれないが、じつは日本で初めて5ドアハッチバックセダンのボディタイプを採用したのが、3代目のコロナで1965年のことだったのだ。

 当時欧州などでは実用性の高さで人気となっていた5ドアハッチバックをいち早く採用したコロナではあったが、日本ではなかなか人気が出なかった。しかし、6代目で再びラインアップに加えたり、FFとなった8代目にも再度5ドアを設定するなど幾度となく5ドアハッチバックの可能性を模索したモデルだったのである。

2)日産プリメーラ

 欧州車的な乗り味のスポーティセダンとして、今でも根強い人気のあるプリメーラ。日本国内では4ドアセダンのみがラインアップされていたが、欧州市場では5ドアハッチバックも設定がなされていた。そこで、日本での販売からおよそ1年半後の1991年10月に、英国で生産されていた5ドアハッチバックを輸入販売することになる。

 右ハンドル圏のイギリス生まれということでほぼそのままの仕様が販売されていたが、細かい部分で日本仕様と差異があったのが特徴であった。その後、2代目へフルモデルチェンジした際も「プリメーラUK」名義で再び英国生産車を輸入販売していたがそこまでのヒットとはいかず、3代目になった際は5ドアハッチバックが輸入販売されることはなかった(欧州では3代目にも5ドアハッチバックは存在した)。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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長距離ドライブ
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