エグい見た目からは想像つかない! 超絶「ハード系」なのに「長距離移動がラク」なスポーツ車3選 (1/2ページ)

見た目は「エグい」の一言でもその乗り心地は意外にも快適

 超ハードなスポーツモデルは、いかにも日常性が低そうだと思える。サスペンションは鬼のように硬く、騒音も大きいなどコンフォート性は期待できないから、長距離ドライブはさぞツライことだろう。しかし、最近ではそんなイメージを覆すほどの快適性を備える超高性能車が増えてきた。

 今回は、超ハードそうにみえてじつは長距離移動がラクなクルマを紹介したい。

1)ポルシェ911 GT3(991型)

 911のGT3といえば、ほぼノーマルのままでも本格的なサーキット走行やレース参戦ができるほどの硬派なモデル。超巨大なリヤウイングをはじめとするエアロパーツや、センターロック式のホイールにはめられる305/30ZR20サイズの極太リヤタイヤなど、見た目はエグいの一言。2000万円もするのにシートは手動調整式であることも、リアルレースカーらしさを感じさせる。どう見てもロングドライブには不向きと思えるが、じつは存外に長距離・長時間での運転が安楽なのだ。

 フェンダーとタイヤの隙間には指しか入らないほどパツパツで、1ミリもストロークしないのではないかとさえ思えるが、高速巡航中の乗り心地は意外にマイルド。超合金のように堅牢なボディが入力のすべてを受け止め、尾てい骨あたりが痛くなるような場面は皆無。壮絶に強力な減衰力により、路面のアンジュレーションに遭遇してもハネたりせず、ステアリングが轍に取られるようなこともない。2016年夏に実施したCARトップ誌の1000kmツーリングでも、企画に参加したスタッフ全員が感動。メインライターの五味康隆さんも、911 GT3の日常性の高さに関心しきりであった。しかも、巡航中の燃費はリッターあたり2ケタ近くまで伸びるので、意外と足は短くない。

 ただし、GT3はエンジンオイルの消費量が多く、大人しく走ってもおよそ500kmごとに1リッターは失われるため、その点だけは一般的なスポーツモデルと大きく異なる。ロングドライブではエンジンオイルの給油を忘れないよう注意したい。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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