賞金総額は500万円! 国内最大のeモータースポーツ大会の全容が発表された

予選はオンラインで実施しファイナルはオフラインで開催

 国内最大のeモータースポーツの大会として、2019年9月に神戸でプレ大会を開催したのを皮切りに、1回のオフライン大会とプレーヤーがリモートで参加した2度のオンライン大会を開催したJeGT。4月には運営会社のNGMと自動車用品小売りチェーンのオートバックスセブンが協働していくことが発表されるなど、シリーズ戦に向けた準備は着々と進められてきた。

 そして10月12日、NGMとオートバックスセブンの両者が揃った記者会見で「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series」としてシリーズ戦を開催することがアナウンスされた。

 JeGTはリアルの世界で活躍するプロレーサーとトップゲーマーが同じ土俵で戦うのが特徴。シリーズはプロレーシングチームや自動車関連企業によるチーム戦と、トップゲーマーやプロレーサーによる個人戦、2つのカテゴリーにわけて進めるという。

 今回発表されたシリーズの概要は次の通り。

・使用タイトル PlayStation(R)4用ソフトウェア「グランツーリスモSPORT」
・個人戦「INDIVIDUAL MATCH」とチーム戦「TEAM BATTLE」を開催
・開幕戦から第4戦までを予選ラウンドとしてオンライン配信で実施
・決勝戦「ラウンドファイナル」はオフライン大会として2021年3月に「REDEE」で開催予定
・個人戦にはJeGT認定ドライバーおよびプロレーサーが参戦
・チーム戦は各チームの戦力均衡化を目的に、ドラフト会議で選出したJeGT認定ドライバーを1チームあたり2名組み入れる
・個人戦とチーム戦の各シリーズ上位8位までが、3月のラウンドファイナルに進出
・ラウンドファイナルには賞金総額500万円が用意される

 2020年シリーズは12月19日(土)に個人戦の「INDIVIDUAL MATCH」で開幕。翌20日(日)にはチーム戦の「TEAM BATTLE」がそれぞれ事前収録によるオンライン配信形式で開幕する。年をまたいで2月まで行われる全4戦の予選ラウンドを行い、その合計順位の上位8位までの選手とチームに対して、シリーズ最終戦にあたるラウンドファイナルへの出場権利が与えられる。

 予選ラウンドが全てオンライン形式で実施されるのに対し、最終戦のラウンドファイナルは、大阪府吹田市のららぽーとEXPOCITY内にある国内最大級のeスポーツ施設「REDEE」を使用したオフラインイベントとなることも特徴。このラウンドファイナルで「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series」の個人・チームチャンピオンが決定することになり、その賞金総額は国内最大の500万円に達すると発表された。

 2020年9月末時点でのシリーズ仮エントリーでは、JeGTドライバーズセレクション(JDS)に合格したJeGT認定ドライバーから、世界的なeスポーツ大会でも活躍を見せる宮園拓真選手や、過去のJeGTでも快走を見せた菅原達也選手など15名が登録。チーム戦ではオートバックスのレーシングチームであるARTAをはじめ、アフターパーツ業界からはHKS、日産と手を組むトラスト、eスポーツのプロチームからはニワカゲームスなどが仮エントリーを行っている。

「クルマとの接点の在り方を変える」

 今回の記者会見に登壇した、オートバックスセブン代表取締役 社長執行役員の小林喜夫巳氏は、この大会を支援するにあたり「今の時代、クルマとの接点が少し減っているように思いますし、若者のクルマ離れなどともいわれています。そんなことを払拭しクルマとの接点の在り方を変えることが第一だと思います」としたうえで、ドライバーズセレクションや体験会などを今後店舗で展開することも視野に入れながら、JeGTを通じて若年層がクルマへ興味をもつきっかけになって欲しいと期待を述べた。

 また運営に携わるNGMの北浦代表取締役からも、オンラインにより自宅からも気軽に参戦・観戦ができるメリットと、自動車関連企業が参加することで、来場者に直接クルマの魅力を発信できるオフライン大会のメリット、その両者をうまく融合させて大会を発展させていきたいと意気込みを示した。

 11月上旬まではチーム戦のエントリーも募集しており、JeGTドライバーズセレクションも今後続けれらていくということなので、腕に覚えのあるeレーサーは参加してみてはいかがだろうか。

 なお追加情報は今後JeGT公式ホームページ(https://www.jegt.jp/)で発表されていくという。


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