「目的地が違う」「遠回りされた」のタクシートラブル! 表示された「多めの料金」は支払う必要あり? (2/2ページ)

運転士が独自の判断で料金を値引きしトラブルを解決する場合も

 ただし、目的地を間違えられたからとして、その場でタクシーを降りることはまずないだろう。たいていはそのまま本当の目的地まで、当該タクシーに乗り続けることになる。

「結果的には目的地まで遠まわりされたということになります。遠回りされたとき、本当はいけないのですが、その場で運転士ごとに対応は異なりますが必ずしもメーター料金そのままを支払うことにはならないでしょう」(事情通)。

 初めての場所でない限りは、途中で「なんか道間違っているような(遠回りしているような)」と思うはず。「いつもの場所で、いつもの場所までタクシーに乗ったときに、経路確認もしないで発車して、しかもそれまで走ったことのないルートを走り出したので、『運転士さん、このルート初めてなんだけど』と聞きました。すると遠回りに気が付いたのか、『お客さん、いつもいくらぐらいで乗っていますか?』と聞いてきたので、『2000円前後かなあ』と伝えたら、目的地についた時に『2000円だけでいいですよ(メーターは2000円を軽くオーバーしていた)』と言ってきました」(事情通)。

 途中でメーターを上げてしまうと、メーターの不正使用となるので、目的地までメーターを入れたままにして、「2000円でいいですよ」ということになったらしい。目的地を間違ったときも、本当はいけないのだが現場でこのように運転士が事実上の“メーター料金からの値引き”をして解決しているのが実状のようである。

 いまどきは“スマホ”という便利ツールを持っているひとが大半なので、目的地が載っている地図画面や、目的地の住所を表示するなどして見せて確実に目的地まで運んでもらえるように“自衛”したほうがいいだろう。そして、途中で「何かおかしい」と思ったら(よくわからない素振りで運転しているなど)、遠慮なく運転士に話しかけることが大事だ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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