「汚れ」は見えなくても溜まっている! クルマの内装の「清掃」タイミングのはかり方

季節ごとの変わり目を目安に行うと良い!

 内装クリーニングのプロと話をしていて印象的だったのが「お客さんはだいたい『うちのクルマ、そんなに汚れてはいないけど』と言ってもってくる」ということ。もちろんそんなことはなく、汚れているのだが、少しずつ汚れていくので実感がわかないというのがこの発言につながっている。外装の場合は雨が降れば水アカが付いたり、砂ぼこりが乗ったりと汚れがわかりやすいのは確かだ。

 また内装の汚れで気をつけたいのは、見た目だけでなく、乗る人の健康にも関係してくるということ。エアコンまわりが汚れていれば、そこを通った空気を吸い込むことになるし、シートやマットのなかにはダニなども潜んでいる。樹脂部分を触って付く手の脂は、酸化して悪臭の元になることもあるなど、上げたらキリがない。

 では、どれぐらいの頻度で車内清掃をすればいいのだろうか? 冒頭で紹介したように、汚れの進行が遅いので判断はかなりしにくいのは事実だ。そこで目安をいくつか紹介すると、まずわかりやすいのは季節ごと。春夏秋冬の変わり目で行なうといい。とくに夏の前後は、対策と後始末的にぜひ行なっておきたい。

 ただ、単純に3カ月ごとだと、頻繁に乗る場合はスパンが長すぎることもありうる。その場合に基準となるのは、まず窓ガラスの内側がうっすらと汚れてきたとき。さらにフロアマットの汚れが目立ってきたとき。ピアノブラックみたいな樹脂部分であれば、手垢が多く付いていたり、ホコリがたくさん付いているときが車内清掃のタイミングとして目安になる。

 どれも、ここが汚れていれば、ほかも汚れているという目安になる部分ばかり。家に置き換えてみればわかりやすくて、たとえば窓の机の下にホコリが溜まっていればほかも汚れていることは多く、放置する人も少ないだろう。また家と同じで、こまめにやることも大切で、掃除においてまだ大丈夫というのはなしと言っても過言ではない。あとで、まとめて一気にやろうとすると、手間も時間もかかるし、やり漏れや最悪の場合、きれいにしきれないということにもなりかねないので、そういう意味でも日ごろから汚れはマメに取り除いたほうがいい。

 クルマの場合は、車内というのは入り組んでいて、そうそう小まめにはできないかもしれないが、マイクロファイバークロスを一枚、コンソールに置いておいて、なにか気がついたら、その場で拭くようにするといい。この際、マイクロファイバークロスというのがミソで、汚れを取り除く力が強いので、クリーナーを使わなくてもいいのは大きなメリットになる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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