どんなに大差をつけても一瞬で台無し! スーパーGTの「セーフティカー」ってアリ? (2/2ページ)

フルコースイエローの導入に向けて調整が行われている

 それゆえに、スーパーGTではたびたびセーフティーカーの運用に対して異議を唱える声が聞こえてくるが、筆者はそれを含めてスーパーGTの魅力だと思っている。どんなスポーツでも少なからず、運・不運がつきまとうもので、このセーフティカーもひとつの戦略としてみれば、レース展開を左右するファクターとして注目のポイントだと言えるだろう。

 とはいえ、近年では安全面の考慮から、バーチャルセーフティカーやフルコースイエローが主流となりつつある。スーパーGTでも2020年よりフルイエローコーションを導入する動きがあったが、残念ながら運用されることはなく、従来どおり、アクシデントが起きた際はセーフティカーでコントロール。しかし、2021年よりスーパーGTでも独自のフルコースイエローの導入にむけて、最終的な調整が行われているようだ。

 フルコースイエローが採用されれば“不条理なセーフティカー”の出現が減る可能性が高いだけに、今後はスーパーGTにおいてもアクシデントの有無にかかわらず、不公平感のないピュアなバトルが楽しめるに違いない。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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