「内燃機関」中毒者の心に刺さる! 新車で買える圧倒的に気持ちいい「国産エンジン車」7選 (1/2ページ)

NAサウンドを楽しめるモデルも存在する

 いま世界の自動車業界は「電動化」一直線に進んでいる。簡易型を含めるとハイブリッドであることは当たり前になっているし、欧州ではプラグイン(充電)できるクルマの比率がどんどん高まっている。かのドイツにおいても新車販売における電気自動車とプラグインハイブリッド車の合計シェアは25%を超えているくらいだ。

 すなわち、世界的に純粋なガソリンエンジン車を味わえることは希少価値となっている。

 そこで、いま新車で買える国産車のなかから「気持ちいい」フィールが楽しめる純ガソリンエンジン車を独断でピックアップしてみた。新車で買える最後のチャンス! というのは少々気が早いかもしれないが……。

1)レクサスLCコンバーチブル

 というわけで、国産車でガソリンエンジンを最大限に楽しめるモデルといえば、最初に思いつくのが、レクサスのフラッグシップクーペのオープンバージョンである「レクサスLCコンバーチブル」だ。

 その心臓は5リッターV8NAエンジン「2UR-GSE」で、大排気量にもかかわらずレブリミット7200rpmという今どきとしてはかなりの高回転エンジンに仕上がっているのが特徴だ。さらにオープン状態では、そのサウンドを存分に味わえるよう車体設計は工夫されている。「気持ちいい」ガソリンエンジン車の最右翼といえる。

2)レクサスIS350

 もっとも、レクサスLCコンバーチブルのメーカー希望小売価格は1500万円であり、庶民にとっては高嶺の花どころか、夢のまた夢。ならば、同じレクサスでも少し手の届きそうな価格帯のISに注目したい。2020年にビッグマイナーチェンジした同モデルのトップグレードである「IS350」には、いまや貴重な3.5リッターV6エンジン「2GR-FKS」が搭載されている。

 最高出力の発生回転は6400rpmとさほど高いわけではないが、そのシュンとした回転上昇の気持ちよさは、今の時代には希少性のあるものだ。650万円というメーカー希望小売価格も頑張れば! と思わせる。

3)日産スカイライン

 同様に、3リッター級のV6エンジンを純ガソリンエンジンとして用意しているのが日産スカイライン。4WDには3.7リッターエンジンを設定、FRの2WDグレードには3リッターV6ツインターボの「VR30DDTT」を設定する。

 そのトップパフォーマンスを誇るのが「400R」グレードに搭載されるバージョンで、最高出力は298kW(405馬力)/6400rpm、最大トルクは475N・m(48.4kgf-m)/1600-5200rpmと、4ドアセダンとは思えない凄まじいもの。こちらのメーカー希望小売価格は562万5400円と、さらに現実味を帯びてくる。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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